「バックツーザフューチャー」という映画が30年ほど前にはやって、それがちょうど2015年の状態を予想しているというのでにわかにテレビの話題になった。日本のテレビは横並びが原則だから、NHKをはじめとして各局が同じ内容を流していた。

ニュースなら各局が同じ事件を流すのは良いが、このような茶の間の話題のようなものも各局の横並びというのは考えさせられる。この話題を多方面から考えてみたい。

第一に、「科学と予測」という問題、つまり「未来を描く」ということが科学でも政治でも可能かという問題だ。

未来を予測するというのは、「現在の自分の頭の中にあるもの以外は未来に起こりえない」と仮定することだが、そうすると、まずノーベル賞は生まれない、これまでの人間の発達の歴史を無視しなければならない、さらには多くの予測の間違いの理由が分からなくなるなどのことが起こる。

人間が未来を見たいという欲求を持っていることはわかるし、あるときにはそれは恐れであり、あるときは希望だが、事実とは違うと言う点で大きな損害になることをよく知っておく必要があるだろう。

またテレビ放送などでは、よく「選挙に行きなさい」や最近の「避難をしてください」という上から目線が見られるが、それよりこのような時に「未来は予測できない」ということを全面に出した方が良いとおもう。

(平成271027日)