チベット、ウィグル、モンゴル、満州への侵略とほぼ同時期に、中共は朝鮮に80万人の兵士をだした。朝鮮戦争は単なる侵略ではなく、もともとは朝鮮半島の独立でもめて共産主義の応援をしたという感じだが、それは内モンゴルの占領でも内輪もめを利用して侵略したのと同じでもある。
もともと隣国の民族を大切にしようという気持ちがあれば、「支援」はしても「混乱に乗じて占領する」というのはしないが、それが中共(支那人)という者であることを歴史が示している。
ところで、北の兵力は、北朝鮮軍26万人に対して、中共軍は80万人だから、兵士の数から言えば北朝鮮を応援すると入っても中共の勢力拡大の戦争と言ってもよい。朝鮮戦争は一時、国連軍(韓国側、主としてアメリカ軍)が敗走し、次に共産軍が北の境界まで攻められるという展開になったが、最後は38度線を挟んでもみ合いとなり、終戦を迎えた。
朝鮮戦争が終わり、中共は周辺諸国をすべて侵略した後、しばらくすると今度はベトナムに侵攻した。それは1978年のことで、長くフランス、アメリカという白人の資本主義国と勇敢に戦ってきた共産主義のベトナムに大軍で攻め入ったのである。
つまり、それまでは「共産主義を広める」と言って周辺諸国を侵略してきたのに、もともと共産主義のベトナムをも攻めたということは、領土拡大以外のなにものでもないことも分かる。
このときの中共の侵略目的は「ベトナム懲罰」と言っていた。しかし対等の国だから懲罰をするという考え方自体がおかしく、もともとは支那の勢力範囲でもあったことがある北ベトナムをとるつもりだったと考えられる。
当時のベトナム軍の主力はカンボジアで恐怖政治を行ったポルポト政権の打倒の目的でカンボジアに駐留しており、中国が攻め入った北部ベトナムには民兵を含み10万人を下回る3ヶ師団が配備されているだけだった。
これに対して、中共は80万人の正規兵を繰り出し、圧倒的な軍事力で一気にハノイを陥とす作戦であった。しかし、フランス、アメリカと死闘を演じてきたベトナム軍は強く、一時、中共軍が進軍したものの大敗し、きわめて反人道的な焦土作戦を採りながら撤退した。
その後も若干のゴタゴタがあったが、今に至っても再三のベトナムの謝罪要求に対して、中共は謝罪していない。まったく何の理由もない(もちろん中共は理由を主張しているが、国際的には認められない理由)のにベトナムに侵攻したのに謝罪もしない。中共がベトナムから撤退したのは「戦いに負けた」からであって、「正義」でもなんでもない。
その後、2011年になって尖閣諸島を狙い、2014年になると南シナ海の島に3000メートル級の飛行場を作って南シナ海全体を領海化し、そこを通る石油タンカーを脅かそうとしている。
「強い国が弱い国を自由にして良い」という大東亜戦争以前の道徳律を中国は今だに主張している。
支那人は「白いものも黒く言う」というのは得意で、自分の得になるならウソも平気である。そのような道徳を持っている国が「強ければなにをやっても良い」と思っていることをまず日本人は認識し、さらに反日日本人に正しい歴史的事実を教える必要がある。
なにしろ朝日新聞がまだ反日の立場で、歴史を歪曲し、中共より日本の方が侵略的だという正反対の認識を広めようとしているからやっかいだ。でも、日本は中共を十分に注意し、「軍事力で負ければ、日本の女性が表紙の女性(チベット女性)のように中共の警察に辱められる」と覚悟をしておく必要がある。
(平成27年7月14日)