海上自衛隊は「海からの脅威」に備えているという。航空自衛隊は「空からの脅威」に備えると言っている。厳しい訓練をしていざというときに備えている。

また日本の軍隊(自衛隊)の場合には、地震や台風などの災害の時に大きな貢献をする。民主党の政権時代、官房長官が自衛隊のことを「暴力装置」と言ったけれど、「正当な力」と「暴力」とは違う。力はすべて暴力ということでもない。

ところで、日本国民が怖い「海からの脅威」とは何だろうか? 中国航空母艦?北朝鮮の工作船?ソ連の原子力潜水艦??・・・でも戦後70年を経て、そんなものが日本人の脅威になったことはない。

今のところ、軍隊の敵は人間だけだが、自然がおそってきても知らないというのではやや頭が固いのではないか? 海から来る驚異でもっとも大きいのが津波と台風の高波だ。海上自衛隊は軍艦より津波の力を弱める研究と、台風の高波を防ぐ研究に変えたらどうか?

航空自衛隊も空から来る驚異の最も頻度が高く国民の生命財産を奪うものは「台風」と「大雨」、「強風」だから、台風の進路を変える、大雨を分散させる、強風を緩和するという防衛任務を付け加えて欲しい。

敵が攻めてくるというのはきわめて珍しい。しかし、自然がおそってくるのは毎日、毎月だ。だから、日本の自衛隊は世界に先駆けて「敵の脅威より自然の驚異に対して国民を守る平和軍隊」になるべきだ。

(この記事は音声を主体にしています。平成27313日)