かつて、くみ取り便所、冷たい水であかぎれ、そして寿命は43歳。それが今から100年前だ。その前はもっと悲惨な人生だった。だから現代の私たちは本当に楽な人生を送っている。それでも次から次と恐ろしいことを「創造」して心配させる。

どうして人間の頭脳とはそれほど悲観的なのだろうか? 現代文明の悲観論はどこから出てくるのだろうか? そして私たちの未来はそれほど悲観的なのだろうか?

歳をとるということは未来に向かって進めなくなることであり、それは自分が未来に合わないから未来自体を暗くしてしまうという働きでもある。

(平成27321日)