地球に生命が誕生したのは「二酸化炭素」という「ご飯」があったからです。誕生した時の地球の大気はそのほとんどが二酸化炭素でした。命は二酸化炭素を吸い、太陽の光を浴びて命を作り出し、そしてそれを親から子へと受けつないできました。小学校の理科で学ぶ「光合成」です。

太陽系が出来る時に金星、地球、火星の大気は同じように二酸化炭素でしたが、地球だけに生命が誕生したので、今でも金星と火星の大気はほとんど二酸化炭素ですが、地球だけは今から200年ほど前、最初の95%から0.028%まで減ってしまったのです。

地球に生命が生まれて37億年。生物が食べ続けたためについに二酸化炭素は底をつき始め、地球上の生物は数1000万年後には全滅するところでした。

なにしろ生物が食べているものはすべて二酸化炭素から作られているので、食べものがなくなるのですから、絶滅するのは当然です。ところが、無くなる寸前に人間という生物が誕生し、地下から石油のような「化石資源=大昔の生物の死骸」を掘り出して、それを燃やして再び大気に二酸化炭素を戻し始めたのです。まさにリサイクルです。

そして200年を経過し、空気中の二酸化炭素は0.04%になりました。200年で0.012%ほど増えたのです。そして、これからの100年でも、私たちが一所懸命に二酸化炭素を出せば、005%ぐらいになると考えられています。まだ生物絶滅の危機はなくなりませんが、かなり良くなってくるのは確かです。

しかし、世界の中で日本だけですが、「二酸化炭素を減らそう」、つまり「早く地上から生命を無くそう」という考えを持った人がいます。もちろん、地球が誕生した46億年前は生物はいなかったのですから、地球にやさしいという点では生物が絶滅したほうが良いという考えもあります。

でも、せっかく地球に生命が誕生したのですから、私は生物が絶滅するために頑張るという気にはなりません。「二酸化炭素の排出を減らす」のに努力して、その結果、生物の絶滅を早めるというのは私の考えとは違います。

つまり、「二酸化炭素を出すのは良いことか、悪いことか」というのは「科学」の問題ではなく、「思想」です。命が大切と思う人はとりあえず二酸化炭素を1%ぐらいまで増やして一息つきたいと思っているでしょうし、生物は早く絶滅した方が良いという人はハイブリッドカーなどを買って早めに絶滅に繋がるようにするでしょう。

子供には利権とか国際的な策謀とは関係なく、科学と思想の真実を教えるべきで、それに対して子供の世代にどのように考えるかは子供の時代の問題です。

(注)二酸化炭素が毒物だと思っている人が多いのですが、人間の呼気(吐く息)の中の二酸化炭素は3%ぐらいですから、問題はありません。

(平成2726)