(ユーチューブの活用を検討しています。またユーチューブではなく従来の音声ファイルMP3のものも検討しています)
先日、あるテレビで「日本人のダブルスタンダード」というお話をしました。その時に「最近の結婚式は、教会で永遠の愛を誓うけれど、もともとイエス・キリストを信じてもいないのに、最初から「神の前に誓う」ということがウソ」と言ったら、視聴者から「ところで、教会の結婚式も「仏滅」はやらないのですか?」と聞かれたので、早速、結婚の専門家に聞いてみたら、「まったくないわけではないが、かなり珍しい」と言われた。
それを聞いていた人が、「もともと仏滅というのは仏教じゃないですよね」と言ってさらに混乱。日本人らしいですね。
ところで日本にはなかった「信教の自由」というのが近代になって欧米からもたらさえました。現代では日本国憲法に信教の自由が定められ、自らの信念に基づいて強制的に宗教行事に参加することを強いられないようになっています。
しかし、これほど柔軟な日本の宗教観の中で、欧米の信教(キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の「ゾロアスター起源」の宗教)と同列に扱うことは社会通念上、正しいのかどうか、現代日本の宗教ということでもう一度、考え直すことも有意義なように思います。
ところで最近、ローマ法王が世界の宗教の争いについて、ゾロアスター教系の宗教しか上げなかったこと、また歴史的に仏教は他の宗教と激しい争いをしなかったことなども考えなければならないでしょう。
(平成26年12月1日)