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東京都長寿医療センターの谷口先生らの研究でコレステロールが低い人の認知能力は普通の人の3分の1程度で、認知症の危険が高いことを報告している。また2010年に一度、「コレステロールを下げる医療は危険だ」と警告した日本脂質栄養学会は、厚労省と製薬会社の圧力と思われる影響で、医療現場でまだ「コレステロールが低いほうが良い」という指導が続いているのに業を煮やして、2014年(今年)、ついに「緊急要請」に踏み切り、コレステロールを下げることがきわめて危険であることを各方面に通知した。

かなり前からコレステロールを下げるとがんが増えるなどのデータが多く、コレステロールを下げることに対して良心的な医師から疑問の声が多かったが、ここに至ってそれが吹き出した感じだ。
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(基礎知識)

中性脂肪というとなんとなく「悪いもの」という先入観があるので、「サラダ油は中性脂肪ですよ。天ぷらも」というとビックリされる人もいる。NHKなどは例によって「中性脂肪はダメ、サラサラ・サラダ」などといっているが実に矛盾している。

もともと脂肪は人間になくてはならないもので、まずはエネルギーとして使い、余れば皮下脂肪になる。皮下脂肪というとこれも悪いと思っている人がおられるが、体を衝撃から守ったり、いざという時の栄養になり、さらに保温するなど、とても役に立つもので、最近では単なる脂肪組織とされていたものが有用な働きをしていることもわかってきた。

アディポネクチンという物質が脂肪組織からでていて、血管が詰まってくるのを防ぐ重要な役割を果たします。ここでまた「まさか!」とビックリされる人がいるでしょう。油がない肉より、脂身の方が良い?!というのもびっくりです。
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私たちはマスコミ、厚生省、利権団体としての医学学会(真面目なところの方が多い)、医薬品会社からさんざん先入観を作られているので、「原理原則」、「簡単なこと」を忘れてしまっていて、「ロースよりヒレが健康に良い」とか「動物性脂肪よりサラダ油が良い」などと錯覚しているのです。

なにが大切なのでしょうか?

1)人には味覚があり、体に必要なものを美味しく感じるようになっている(新鮮なものを美味しいと感じるのも、その一つ)。
2)
これも当たり前のことだが、太り過ぎ、痩せすぎは健康ではない。
3)
自然からの頂き物と命(食材)を必要もないのに自分の欲望のために使ったら罰があたる(昔風の言い方だが、「バチが当たる」というのは自分や家族に迷惑をかけるということ)。

どれもこれもあまりに当たり前で書くのも恥ずかしいぐらいだが、あぶらが美味しいのは体に必要だからで、必要ではなくなれば「あぶらの匂いを嗅ぐのも嫌だ」ということになる。でも、単なるアブラではなく生野菜にかけるドレッシングのように「人工的に作った旨み」はやや危険だ。

また、自分が使うエネルギー以上の食事をするというのは、もともと「罰当たり」で、それは生物の命を無駄にいただくことにもなり、自然を破壊することでもある。だから、余分に食べないというのが大切で、余分に食べて「吸収を減らす薬」を飲むなどという人は、少なくとも環境とか節約などと言って欲しくない。

「太ったシマウマはいない」ということでよくわかるように、人間が太ったり、脂肪を取りすぎたりするのは、自分の心にストレスがあるからで、できるだけ自然の状態、自然の感覚に身を置くことで、それには、「欲を減らす、運命に任せる、得しようとしない」などが大切と思う。

心が平安なら、ロースが美味しければロースを食べても問題はない。自分がもともと心の問題を抱えているので中性脂肪が増えるのに、根本問題をそのままにして「ヒレの方が健康に良い」などと言うとさらにストレスが増えて、こんどは我慢することで健康を損なう。

(平成26114日)