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毎年のようにやってくる台風、豪雨、それにたまに来る地震、噴火、津波、ほとんど経験はしないけれどないわけではない竜巻などの自然災害に加えて、人間が原因を作っている原発の事故、テロの攻撃、交通事故、火災、新しいウィルス性の病気(デング熱、ダニが媒介する致命的なウィルスなど)があり、それに加えて日常的に発生する心臓の発作、食中毒、不意の怪我などを考えると、私たちは「危険の中の人生」のようにも思えます。

本来は「社会が進歩すれば徐々に安全になる」というのが普通ですが、原発や交通事故、それにあまりに環境が綺麗になりすぎて免疫力が低下してなる病気などもあり、最近の日本は不安な生活を送っていうようにも見えます。

このような現状のもとで、私たちは安心で幸福な人生を送ることができるのでしょうか? それはやろうと思えばできるので、まず「できるだけ安全な生活を送るのか、少しの危険を冒してもあとは運を天に任せるのか」を決めておいたほうが良いと思います。

極端に言えば、交通事故による負傷者は年間100万人もいるのですから、他の災害に比べると比較にならないほど危険です。だからといって「外に出ない」という人はいないでしょう。せいぜい、「車に轢かれないように注意する」、「車を運転するときは乱暴な運転は避ける」というところではないでしょうか。

東北大震災は桁違いに大きな自然災害でしたが、それでも犠牲者は2万人で、このぐらいの大きな地震は100年にいちどぐらいですから、1年を平均したら200人ぐらいの災害ということになります。噴火に至っては50年に50人ぐらいですから、1年に1人です。さらに、台風や大雨でも一回に10人程度の犠牲者が出ることが年に5回程度ありますから、1年に50人ぐらいです。

交通事故、火災、地震、台風大雨、噴火だけを並べてみると、1年あたり、交通事故は24時間以内の犠牲者だけを統計していることも考慮して、おおよそ、1万人、2000人、200人、50人、2人というぐらいになります。つまり、交通事故や火災をまず心配して、地震、台風、大雨に注意し、それ以外は「やや気にしている」というぐらいが良いことがわかります。

交通事故では、まず「交通事故多発地点」を知っておくことで、「難所」というのはある程度決まっているからです。愛知県では、高岳、東新町、東新町北、浅間町、鶴間公園前の5つが交通事故のワースト5ですが、いずれも「道幅の大きなところの交差点」であり、驚くべきことに「全て高速道路の下」です。

名古屋にお済みの方はピンとくると思いますが、いずれも高速道路が上にあるので暗く、高速道路が目に入るので、交差点が複雑に感じます。これは交差点の設計上の問題があると思います。高速道路を道路の上に作るときには、交差点の設計を考え直してもらうことは求めるとして、「高速道路の下の交差点は危険」と覚えておくだけでかなり違うでしょう。

また当然ですが、狭い道、信号のない見通しの悪い交差点なども事故が起こりやすいので、その意味では、「高速道路の下、狭い道、信号のない交差点」をできるだけ避けるか、あるいは注意して運転したり、歩いたりすれば交通事故に遭う可能性が激減することになります。

次に火災ですが、火災は「火のないところに煙はたたず」ですから、「火を使わない」というのがベストです。これはすでに可能で、暖房はエアコンか床暖房で、調理は電気で行えば火災は激減します。また現在はガスがかなり改善され、長いあいだ空焚きしていると自動的にガスの供給が止まる器具も売っていて、少し高いけれど思いきって器具を購入するのも良いと思います。

もちろん火事は「火の元」と「燃えるもの」の組み合わせですから、家の中を整理整頓しておくとそれだけ火災の危険性が減り、精神的にも安定し、かつ最近の研究では免疫にも役立つとされています。免疫を強くしておくことはウィルスや不意の病気の可能性も減らしますから、「部屋を片付ける」ということの重要性がわかります。

(平成261010日)