「koresute20140909830.mp3」をダウンロード


8月下旬、日本脂質栄養学会が「緊急提言」を行った。要旨は「コレステロールが多いことは「悪いこと」ということでコレステロールを下げる薬を出すのは心不全を増やすのですぐ止めること」ということだ。

コレステロールは私たちの体に必須の物質だから、もともとコレステロールが多いといけなという話はない。これは今から50年ほど前にヨーロッパで調査された時に、日本人ではありえないような高いコレステロール患者がいたので、それが日本に間違って伝わったものだ。

これまでもコレステロールを減らすのは問題だとの意見が出され、「コレステロール全体が悪い」ということから、NHKが「善玉、悪玉」とまるでコレステロールに善悪があるように空気を作った。それまでコレステロールが悪いと放送してきた手前、自分たちの体裁だけを考えて国民の健康は考えない体質から生まれている。

日本人の控えめな食生活ではコレステロールが基準値を超える可能性は低い。またコレス

テロールが「高い」ということは万人に同じ数値があるわけではなく、その人の最適なコレステロール値を体がわからなくなった(これを病的という)場合であり、適正にコントロールされている時にはもちろん「異常」ではない。

もともとコレステロールは必須な物質なので、その大半が体内で合成される。もし食事で多くとれば、その分だけ体内合成料を減らすので問題はない。私は医師ではないが、ヨーロッパの文献、コレステロールが体の中でどのように作用するかについての日本の解説書などを読むと、明らかに「単純なコレステロール制限」というのが、医療でも健康保持にもならないことは分かる。

でも、今回のことを通じて、日本の医師や栄養の専門家は偉いと思った。つい最近、日本ドック学会が「血圧の基準である130とか、まして推奨されている120は適切ではない。健康な男子の平均血圧は150である(正確には149)」と発表し、高血圧学会などの基準に対して批判を加えた。立派だ!!

科学的なことだから、何が正しいかは分からないが、人間の知識があやふやなものであり、従って批判を自由にする雰囲気があることが嬉しい。厚労省や医師会という強力な保守的、非学術的機関の力の強い中でさすが人の健康を預かる医師団の良心が感じられる。

それに対して、科学の世界はどうだ。20世紀後半、温暖化の中で台風が小さくなってきているのに大きくなっていると言い、アルキメデスの原理を教えながらそれに反する北極の氷と海水面の上昇を教え、光合成を教えながら森林が二酸化炭素を吸収するというウソをいう・・・科学者は情けない。

(参考)日本脂質栄養学会声明

コレステロール下げるガイドライン改めるよう緊急提言       828()1950

日本脂質栄養学会は、コレステロールを下げる医療を推進するほかの学会に対して、ガイドラインを改めるように緊急提言をした。 コレステロール値を上限未満に保とうとする医療には根拠がなく、コレステロールを下げるための投薬こそ、心不全など多くの副作用を引き起こす。 同学会は2010年に、「コレステロールは、なくてはならないもので、数値が高い方が病気になりにくい」というガイドラインを発表している。

(平成2699日)