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この世は時々、奇妙で面白いことが起こる。事実だけなら「ああ、そうなったのか」と思うだけだが、「どうしてそうなの?」と疑問を感じると、わからないことが多い。だからこの世は面白いということになるのだが、「熱中症」もその一つだ。

私の小さい頃には熱中症という病気そのものがなかった。夏の暑い時期に外にいると「日射病」というのにかかり、しばらく額に冷たいタオルを載せられて横になっていたものだ。

特に高校生の時には夏休みの終わりの頃、父の手伝いで重たいカメラを担ぎ、図書館に行っては父が必要な古い文献の写真を撮っていた時期、日本の夏は格別に熱く、35℃はざらだったし、ペットボトルもなかったので、いつも喉はカラカラだった。それでも熱中症という病名自体も聞いたことがなかった。

ところが、地球温暖化騒動が起こったころから、新しい病気が出てきたので、「ははあ、これも陰謀だな」と思っていたけれど、それからすでに10年以上も経つし、最近では死者も多くなって、「架空の病気でもないのかな?」と思うようになった。天気予報では毎日のように「熱中症に注意」と呼びかけているし、実に奇妙だ。

私か科学者だから、社会がどう言おうとデータや理論に基づき、自分のわかる範囲でしか整理しないし、考えもしない。伝聞や噂の類は嫌いだ。その点、報道と同じかも知れない。報道の基本は「事実」だからだ。

私が奇妙に思うのは、データだけからいうと、1)地球の平均気温は変化していない(温暖化していない)、2)でも明らかに熱中症が増えている、ということだ。日本社会は世界でたった一か国だけ温暖化熱に浮かされているが、世界の気温は上がっていない。

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これは「気象庁のデータ」を「東大の渡辺名誉教授」が整理して、「北海道新聞」に寄稿したもので、1997年以来、17年間、地球の気温は変化していないことを示している。こんなに簡単なデータを示すのに、気象庁、東大、北海道新聞という3つの権威に頼らないと武田のいうことがウソだということになる。学者も地に落ちたものだ。

地球の気温が上がっていないのだから、熱中症も増えないはずだが、増えている。この2つの事実はお互いに矛盾はしているが、2つとも事実だから、私の頭が理解できないに決まっている。自然界で起こることには矛盾はない。

そこで、まず熱中症が増えているというほうが間違っているのではないかと思って、厚生労働省のデータを見てみた(最近はお役所もデータをごまかすから100%は信用できないが)。

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確かに増えている。しかし、2つほど疑問もある。1)1994年からできた病気か? 2)増えているのか、ということだ。まず第一の疑問は図の下に注釈がついているように、医師が死亡診断書に書くときに、「熱中症でほとんどダメになったが、最後は心臓が止まった」というときに、死亡原因として「心不全」と書くか、心不全になった原因が熱中症だったかということが変わった。その意味では199年以後のほうが信頼できるだろう。

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さらに最近のデータを詳しく見てみると、2007年ぐらいまで増えていたが、2008年、2009年と減って、また2010年から急激に増えている。猛暑日が多い年と関係があるように見える。また死亡数全体は1000人から1500人程度であり、冬のインフルエンザ、結核などと肩を並べる病気であることもわかる。

そうなると本腰で防止に努めなければならないが、何がポイントなのだろうか?

(平成26827日)