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120: 厚労省、関係学会がいう「望ましい血圧」
130: 厚労省、関係学会が言う「上限」
150: 数万人の「健康な人」の血圧の「上限」
180: 80歳以上の人が長寿になる血圧
最初に4つの数字を挙げましたが、命や健康に大きな影響を与える「適切な血圧」がこれだけあるというのはどういうことでしょうか? 結論から先に言いますと、原因は「単純な考えと未熟な医療、それに利権」です。でも、そんなことに私たちの命や健康を託することはできませんから、このブログで「本当のこと」を明らかにしたいと思います。

 

なぜ「血圧」があるかというと、心臓から全身にくまなく血を流すためには、圧力が高くないといけないので、水銀柱で測定した圧力に換算して150ミリの圧力の場合、普通、「血圧は150です」と言います。私たちが住んでいる地球は1気圧なので、水銀柱では760ミリだから、約0.2気圧になります。

 

水銀は重たいので、一気圧で760ミリ、つまり76センチしか上がりませんが、水は水銀より軽いので一気圧で10メートルまであがります。だから、0.2気圧というと、2メートルの高さまで水が上がるぐらいの圧力です。人間の身長がおおよそ1.6メートルですから、このぐらいの圧力がないと人の体にくまなく血液がいかないので、理屈通りです。

 

つまり、血圧というのがあるのは、人の体の隅々まで血をいきわたらせるためなので、血圧が下がると「血の巡りが悪くなる」と言うことが分かります。血の巡りが悪いというのは健康に多く影響します。昔は「薬」というのがあまりありませんでしたから、自分の血液の流れを良くして病気を治すことがもっともよかったのです。

 

血の成分は、鉄分、酸素、栄養、白血球のような敵をたおすもの、免疫、血が漏れないように固まらせる成分などがあり、人間が健康に過ごしていくためには血はもっとも大切なものの一つです。

 

そこで、お風呂に入る、足を温める、マッサージ、暖かいところにいる、日光浴をするなどが治療法として用いられました。現在でも「温める」ということは、免疫力もあがり、感染症を防止することにも大切と考えられています。つまり「血は万能の薬」とも言えます。

 

心臓から遠く、どうしても血の巡りが悪くなりがちな足の指などが、腐ったりするのも血の巡りの一つです。また頭を働かせる時には全身にめぐる血の4分の1も使いますから、ボーっとしないためには血をどんどん、頭に回さなければなりません。血液を送る心臓は一瞬でも止まっただけで、大きな打撃になります。

 

ですから、常識とは逆ですが、「血圧は高いほうが健康」ということになります。ただ、弱った水道ホースに高い圧力の水道水を流すと、「水道管が破裂する」ということもありますから、「どのぐらいまで大丈夫か」というバランスが大切ということです。

 

それには、人生観も関係します。元気な方が良い、死ぬときは死ぬという乱暴な人は血圧が高いほうが良いということにもなります。これが「血圧」なのです。最近では血圧は低いほうが良いと錯覚している人が多いので、まずは基礎から考えていく必要があります。

 

(平成26423日)