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2014年の正月。STAP細胞の関係者は忙しかった。なにしろネイチャーに掲載されるSTAP論文が1月末に掲載されることが決定されるわけだから、その時期に合わせてなにかの発表をする必要があるからだ。

 

どうせ発表するなら、できるだけ派手にやる必要がある。少し前なら、重要論文がでて、それが偶然にもマスコミの目に留まったら、研究者のところに記者が押し掛け、研究者が研究室の奥からでてきてはにかみながら記者の質問に答えるということだったが、今は違う。

 

研究がお金になるという時代、研究成果をどのぐらい派手に宣伝するかが研究費を獲得する上でも大切になる。研究者はそんな能力も求められる時代なのだ。

 

そこで、1月末までに、
1)誰を中心にして成果を強調するか。実績のある笹井さんか、あるいは若い小保方さんか?
2)笹井さんならお一人でも大丈夫だが、小保方さんとなると、まだ理研に入って数年なので、笹井さん(副センター長で上司)か、若山先生(共同研究者で教授)も同時に出席させることが必要となる。議論があっただろう。
3)議論の結果、「若い小保方さんを中心にしよう」ということになる。
4)広報部か発生センターの発案で、急いで研究室の壁をピンクに塗り、冷蔵庫にムーミンを貼ることが決まる。(この情報は複数個所から来ているもので、理研はこの疑問に答えなければならない。もともと公的財産である理研の研究室の壁を個人が勝手に塗ることはできないし、ムーミンぐらいは許すかも知れないが、漫画の張り紙や決まっている制服(白衣とか作業衣)以外の「割烹着」などを着ることは普通はむつかしい。もしそのようなことがあったら、杜撰か管理体制と言うことになる。
5)記者会見をするなら、NHKをはじめとしたマスメディアにどのように連絡するのが適当か、反響を大きくするために何を準備しなければならないか、広報部と発生センターとの間で、詳しい打ち合わせがあった。(どちらも自由にはできない)。

 

かくして2014年1月24日ぐらいには、小保方さん、若山先生、笹井さんなどのスケジュール調整、記者会見場所、記事が出てから理研の首脳部のコメント・・・など必要な数10項目について

 

広報部と発生センターで最終確認が行われた。

 

かなり大規模な準備だったということは確かである。

 

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そして、いよいよXデーがくる。2014年1月30日だ。この日から4月の初旬に「論文は不正だった」と言う理研の記者会見までのことはすでに多くの人の知るところとなっているので、ポイントとなるテレビの画面などを参考にして思い出したい。

 

まず、最初の映像は1月30日のNHKの7時のニュースで「大発見」を報じるもので、次の映像は「リケジョ」という名前を付けてNHKが研究者の人物像を表面に出したものだ。佐村河内氏の場合と同じ手法だった。

 

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次に周辺の研究者や先生で、一人は理研の上司の笹井さん。この人は万能細胞関係の研究では日本の有数の方で、36歳で京大教授になり、その後、理研に移っている。世界的な業績を上げている人と言ってよいだろう。

 

1月30日の記者会見では、笹井さんは、記者会見で、小保方さん―若山先生―笹井さんと並んで座り、時々、小保方さんの答えが不十分と思った時には小保方さんのマイクを取って自分で回答していた。研究に主導的な役割を果たしていたことは、経歴、実力、立場から当然でもある。

 

また、NHKでは小保方さんの人物像を詳しく報道したが、その一つが早稲田大学で博士号と取得したことだった。この映像は小保方さんの博士課程の指導教員で、後に博士論文疑惑が出てきたが、現在(2014年4月)の時点で、まだマスコミには出てこられないので、論評できないが、早く何らかの形で博士論文審査の時の考えを公表してもらいたいと思う。

 

ともかく、こうしてSTAP細胞のXデーは「大成功」で終わった。

 

(注)著作権の判例では、テレビの画像の一部を切り貼りして使うのは、番組自体を激しく攻撃するような場合を除き、著作権(「思想又は感情に基づき創作的に表現したもの」に該当しない。

 

(平成2647日)