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元気の良い女性の気象予報士がテレビでとんでもないことを言っているので、このシリーズを始めたのだが、その時に私が「気象予報士は地球が誕生した時にCO2が95%だったことを知らないのかな?」と言ったら、ある人が「気象予報士は文科系の人が多くて、地球の歴史など勉強していない」と言われたので、CO2を削減すると、地球の歴史から言うとどういうことが起こるのか、知ってもらいたいと思って、この記事を書いた。

 

太陽系が誕生した時、金星、地球、火星は同じような岩石型惑星として生まれたので、その大気は3つともCO2が95%だった。ところが地球だけは生物が誕生したので、CO2が消費され、今ではわずか0.04%になってしまった。

 

CO2は生物の生命のもとだから、このままのペースで減少すると、3000万年後には地球の生物は絶滅する。3000万年と言うとずいぶん先の話だが、生物が誕生してから37億年がたっているので、あと123分の1で生物の歴史が終わるということになる。

 

地下にある石炭や石油は人間の手で掘り出さないと地下に眠ったままだ。だから人間ができる環境改善のもっとも良い方法は「石炭や石油を燃やしてCO2をだし、生物の絶滅を防ぐ」ということだ。極めて簡単な理屈で誰もがすぐ同意するだろう。

 

それではなぜ、日本人は世界でもたった一か国なのに、必死になってCO2を減らして生物の絶滅を早めようとしているのだろうか?

 

それは気象関係者がCO2を出してはいけないと言っているからに他ならない。だから気象予報士にとっては「CO2を出すと温暖化、CO2を出さないと生物絶滅」という矛盾したことに取り組んでいる。

 

このような地球的規模でCO2が増えたらどうなるかを考えるのも容易だ。というのは、三葉虫の古生代、恐竜の中生代などは、現在に比べるとCO2はとても高い。地球物理学ではだいたい、現在の10倍から100倍ぐらいだから、CO2がものすごく増えても恐竜の時代まではいかないということだ。

 

現在のペースでは100年で0.01%から0.02%だから、CO2をジャンジャン出して、1000年後になっても恐竜の時代には戻らない。なにも心配はない。生物の体は日本の冬に「服なし、家なし、暖房なし」では辛い。フィリピンぐらいが適当な体にできている。

 

もう一つは、現在が第二氷河時代で、地球に夏でも氷河があるということだ。もともと地球は北極にも南極にも氷がないのが普通の状態で、氷河が残った現在のような状態を「氷河時代」と呼んでいる。気象予報士もそのぐらいは知っていてほしいと思う。

 

これを知っていれば、「北極の氷がなくなると大変だ」と言わなくなる。ないのが普通の状態なのだから。

 

やはり気象予報士は文科系の出身でも、機会を見て地球の歴史を勉強して欲しい。特にテレビに出て気象のことを呼びかけるには、気象庁の試験を受かればよいのではなく、本当に科学的な知識を持っている必要があると私は思う。

 

再三、ここに書いているのだが、名古屋の気象予報士の方はよく勉強されているし、決して安易に「地球温暖化」とは言わない。NHKや東京の予報士が非科学的に感じる。試験に受かったからと言って一人前ではない。おそらくNHKは若い女性を出したら人気がでるというような不純な動機でまだ訓練中の女性を出すのは世論操作になってしまう。

 

(平成26214日)

(読者の方からアンモナイトは中生代も生存していた(むしろ中生代に栄えた種)ので違和感があるとのご指摘があり、古生代の終わりに絶滅した三葉虫の方が古生代を代表する生物としては望ましいと思い、修正しました。)