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戦後やややこしい形で出発した。それまで世界の表舞台にでなかった「自由主義と共産主義の本格的な戦い」が始まったからだ。戦前も戦いはあって、コミンテルンという共産主義世界普及委員会のようなところがあって、そこからのスパイ、指令などで世界は攪乱されていたが、表立っての対決はなかった。

 

ところが戦後になって、米ソの対決が厳しくなり、やがてそれが核戦争にまで発展するのではないかと懸念された。そんな中で自由主義国家の間では自由貿易体制が徐々に進み、各国の経済力も上がっていった。

 

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世界の貿易はまずブレトンウッズ体制のもとで大成功をおさめ、植民地が解放され、高度成長が始まると、世界の貿易額はどんどん拡大した。このグラフを見ると、共産主義の破たんというのは、共産主義自体に内包された矛盾によって崩壊したともいえるし、あるいは自由貿易が資本主義国家に繁栄をもたらし、その結果として共産主義が破たんしたとも思える。

 

いずれにしても、日本はその中でも自由貿易で大いに国が発展した典型的な例の一つで、鉄鉱石、石油などの工業原料を自由に輸入し、繊維、家電製品、自動車などを輸出して大きな国になった。

 

さらに1995年にはガット(GATT)が発展的になくなって、代わりに世界貿易機構(WTO)が誕生した。

 

WTOの基本的原理は、次の3つだった。
1)自由貿易(関税の低減と数量制限の撤廃)
2)内国民待遇(無差別)
3)多角的通商体制

 

それとともに従来から貿易といえば「ラシャとワイン」に代表されるように「物」だったが、それを「金融、情報、知的財産」などに拡大することになった。

 

しかし、あまりにも理想的で膨大だったために行きづまり、2011年には具体的な交渉は止まってしまった。そして並行して進んでいたブロック自由貿易圏(EU,NAFTA,APECなど)が進み、またもやブロック経済圏を構成しつつある。

 

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理想を追いすぎて再びブロック化しているし、さらにはアメリカによるイランや北朝鮮に対する経済制裁があり、本来ならその被害を受けた日本などは経済制裁に反対するのが筋なのに、賛成側に回っている。

 

その一つがTPPである。やっとTPP本体まで来た。でもこれまでモンゴルから話を始めたのは、TPPに賛成するかどうかは歴史を考えないと結論が出ないからである。

 

(平成25114日)