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アメリカは電気を8億キロワット生産しているが、日本はわずか1.8億キロワット。一人あたりに直すと、日本人はアメリカ人の2分の1しか電気を使っていない。それなのにさらに子どもに節約させようとしている家庭や学校がある。

その理由を聞くと、とどのつまりは「日本人はアメリカ人の召使いだから、ご主人様が電気を使われるのは良いけれど、日本人の子どもは召使いの子だから我慢させる」と言う。

その結果、学校でも家庭でも子どの部屋の温度は28℃以上に設定され、若い盛りの高校生はフーフー言って勉強している。

時に、学校などが「石油を大切にするため」とか「温暖化を防止するため」と言っているが、アメリカや中国ばかりではなく、日本を除くほぼ全世界が石油をどんどん使い、CO2を出している中で、もし必要性があるとしても、それはピエロに過ぎない。

あまり活動しなくても良い定年後の爺さんはそれでも良いかも知れないが、これからの人生の人、今が人生の盛りの人で「日本人だけ」が我慢する必要性はないだろう。

その理由はなんだろう?
1)日本だけに、石油が枯渇するとか温暖化するという誤報がくり返された、
2)日本人だけが我慢することは良いことだという自虐性が日本人に受け入れられた、
と考えられる。

しかも、それをバッシングを伴って他人に強制するということになると、これはもう「病的」としか言いようがない。

事実、「アメリカ人が使っているのに、なぜ日本人が我慢しなければならないのですか?」という質問にまともに答えられる人はいない。それでいて国の基本政策にもなっているのだから、実に奇妙である。

日本の1.8億キロワットの電気生産量は、早いうちに3億キロワットぐらいにして(もちろん石油などを使った火力発電)、国民がもっと豊かな生活をするようにすべきだ。「日本人はアメリカ人の召使いだ」などという考えには到底、同意できない。

お母さんの中には「節電は子どものため」と錯覚しているが、「節電は子どもに損害を与える」ことを早く知る必要がある。

せっかく子どもを一所懸命に育てても、就職もできない社会を提供することになる。いったい「節電」という節約の中では一番、してはいけない節約、自分が節約するのではなく、子どもにしわ寄せする節約が「良いこと」と感じるのだから、日本の大人も相当なところまで来たような気がする。

(平成251028日)