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その奴隷船は現代の科学技術を駆使して、素晴らしいスピードと快適な旅ができる。でも、それは技術が優れているだけで、その奴隷船に乗船した日本人は酷いとりあつかいを受ける。

まず、奴隷船に載るためにはかならず「奴隷船専用のチェック」を通過するので、パスを持っていない人は一人として奴隷船に乗船する事ができない。しかも電子時代でどの席が埋まっているかも情報は持っている。それなのに、なぜか乗船すると直ちに「検札」というのが来る、それも自由席にも来る。

自由に座れる席に座っていて検札を受けるのはイヤなことだ。そこで、「パスを出せ!」と傲慢に言う乗務員に、おそるおそる「なぜ、検札がいるのですか?」とお聞きすると、「降りるところを間違える奴がいるからだ!」と答えた。

「それなら、私は判っています」と言ってパスを出さなかったら、「検札に応じないものは次で降りてもらう規則だ!」と居丈高に言う。「えっ! 降りるところを教えていただかなくても良いと思ったのですが、それでも次の駅でおりなければいけないのですか?」・・・「そうだ!命令に背けば罰を与える!」と言う。

乗務員の顔は上を向いていて、私からは鼻の穴しか見えない。私をにらみつけながら、「上から目線」で命令する。

ところで、少し前から奴隷船では「降りるときには座席を元に戻せ」というアナウンスが始まったが、最近になってエスカレートし「降りるときには座席を元に戻し、座席を掃除してでろ。自分のゴミは必ず持ち帰れ!」と叫ぶようになった。

レストランに行った時でも、できるだけ椅子を元に戻したりはするけれど、うっかり忘れたからと言って怒られることはない。まして、そこで食べた時につかったティッシュなどは「持ち帰ってください」と言われたことはない。

奴隷船ではお弁当や飲み物を売っている。うっかり弁当を買い、ビールを飲んで、それを座席に置いておくと、こっぴどく叱られる。第一、毎回、放送されるので、周囲の目というものもある。

ところで、くだんの乗務員・・・つまり「検札要員」は奴隷船が出航すると間髪を入れず「待ってました」とばかりに検札をはじめ、およそ5分で終わる。それから次の検札まで30分ぐらいの間、鬼の検札官は休憩室に閉じこもっている。

彼の手元には座席表があり、降りた乗客はわかるのだから、検札が終わったら、シートを直したり、ゴミをかたづけたりして次の乗客のために準備することができるのにやらない。

「なぜ時間が空いているのに、シートを綺麗にしないのか?」と聞いて見ると「俺たちは乗客管理をする役目で、ゴミの片付けなど下賤のやることはしない。お前がやれ!」と言う(言い方は「シート直しやゴミの片付けは下請けの会社にまかせてあり、乗務員はやりません」)。

どうやら奴隷船の乗客は「お客さん」ではなく、「乗せていただく人」だから、乗務員より下位で、乗務員はゴミをかたづけないが、乗客は片付けろという事らしい。それに加えて、以前はシートも直さず、ゴミもかたづけなかったのに、それを乗客がやるようになった。でも奴隷船の値段は下がらない。乗客の作業には「報酬」はでないらしい。町のコーヒーショップでも、自分で飲んだものを返却口までかたづけるところはそれだけ安くなっているのに??

奴隷船の名前は「東海道新幹線」。JR北海道より悪質かも知れない。

(平成251023日)