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生物がオスとメスに別れたのはそれなりの理由がある。そしてオスメスに別れた後、生存競争(淘汰)の戦いに勝ったのは、「オスとメスが分業する」という生物だった。

メスが子どもを生んで育てるのに、オスが単に精子を供給するだけなら、その種の力は半分になってしまう。そこで、生物種によっても少し違うけれど、1)戦う、2)餌を採る、3)精神的な支えになる、4)家族を守る、などをオスがする。

メスは一般的に、「産んで育てる」のに忙しく、すべてをするのは大変だということだ。だから「産んで育てる」こと以外のことはオスがする生物種が競争に勝ってきた。今、人間社会では「役割分担」が禁句のようになっているが、「自然に生きる」なら「役割分担」こそが男女の幸福をもたらすと言っても良い。

「役割分担」の仕組みが悪いと「不平等」になるけれど、それは「役割分担」自身の問題ではなく、社会の仕組みが悪いと「良い役割分担」でも「不平等」になるということだ。

その結果、動物のオスとメスの脳の構造は大きく変わった。メスは常にあらゆる事を観察し行動しなければならないので、「マルチタスク頭脳」を持っている。自分の目の届くところを中心に、良く観測し、正しく対応できる。人間なら子どもに言語を教えるための言語野も発達した。

これに対してオスは「一心不乱頭脳」になった。獲物を追いかける、命をかけて戦う、絶対に群れや家族を守る、というような行動は、中途半端になると崩壊するし、命を落とす。

だから、人間でも男と女が考える事は全く違う。違うのに意見を合わせようとするからもめる。家庭のことは女が決め、外枠は男が決める、意見の分担をシッカリすれば夫婦ケンカはなくなる。

(平成251020日)