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今から6年前、イギリスのBBC(放送)は「2013年には北極の氷は姿を消す」と報道した.2013年というと今年だから、今年の夏(冬は常に全面結氷だから、北極の氷が姿を消すというと夏と思われる)には氷はないはずだ。

同じ報道は2007年頃、日本でも盛んに行われ、NHKや朝日新聞などばかりではなく、環境研究所や東大教授などの専門家ですら、「もう北極の氷はかなり少なくなっていて、すぐ無くなる」と言い、地球温暖化防止を呼び掛け、それが「環境税」につながった。

無くなっているはずの今年(201398日)に北極の氷はどうなっているだろうか。人工衛星からの写真とデータを示す。

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1年中で9月が一番、北極の氷は減る。でも、写真で判るように観測を始めた1978年の平均より少し少ないぐらいで、昨年よりかなり多い。

「かなり減っている」とNHKが放送した2008年頃も、かつてと全く変わっていなかった. 多くの人が真剣にこの事実(誤報の事実)を直視して欲しいのだが、「完全なウソ」だったのだ。

このような人工衛星の写真は、誰でもすぐ見ることができるが、英語で書かれているので、日本人が英語が不得意なのを知っていて、人工衛星の写真など見ることができないとたかをくくっているのではないか。

科学的データをごまかしたり、子どもを騙すというのは放送の中でもかなり悪質だ。NHKは「ホッキョクグマ」という「みんなの歌」を作って子どもを洗脳してきた。

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これが、NHKが流し続けた「子供むけの歌」で、少し理科ができる性となら「氷と水が共存する空間」では、氷がほぼ全部融けるまでは気温は上がらないということをしっている。

映像と現実を比較すると、ここまでNHKが子どもを騙そうとした意図はなんだったのか、考える必要がある。

温暖化について警告しなければならないという使命感をもっているとしても、事実の報道でなにが不足なのか、なぜこのような子供用にウソの映像を流して恐怖を煽らなければならないのだろうか? NHKが受信料で運営され、本当に視聴者のために放送しているとすると、なぜこれほどまでのウソを放送しなければならないのか、国民なにを伝えようとしているのか、一度は説明がいるだろう。

そして、科学者としての私は繰り返し放送される事実と異なるウソは耐えられないし、なぜ多くの科学者が声を上げないかということも不思議だ。政治家なら少しのウソでも目的を達成するためなら良いと言うことになるかも知れないが、科学は事実がすべてだからだ。

(平成25910日)