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北茨城市で高い放射線が観測された事件。この事件はきわめて悪質で不明朗な事件だった。かつての明るい日本を知っている私にとってはとても耐えられることではない。

1)712日に北茨城市が市内の工業団地付近で1時間に7マイクロシーベルトという高い線量を観測した。

2)なぜか、北茨城市はそれを公表しなかった。

3)このデータは原子力機構を通じて原子力規制委員会に通知され、そこで公表された。

4)その後も北茨城市などが沈黙を続け、市民、近隣の人が心配をした。

5)この値は一般人の年間被曝限度の50倍程度にあたり、福島原発事故が起こる前なら大騒ぎになる線量である。

6)北茨城市は下に示す説明を729日頃行ったが、市民が被曝したかどうか、場所はどこか、推定される機器の状態など必要なことは記載されていない。

かつて私はテレビで「政府の上司が東電だ」と言ったことを思い出した。市役所、政府、専門家はすべて東電の原因となるものは市民に犠牲を強いている。

またこの報道を見て、自主的に北茨城市の工業団地の線量を測定した読者の方の値では1時間あたり1マイクロシーベルトを超える高い線量を示すところが多かった。

このような事から推定できることは、

1) 北茨城市はこれまでも高い線量の所を隠していた、

2) その結果、今回もすぐには発表できなかった、

3) 北茨城市は市民の被曝より大切な事があるようだ、

4) 北茨城市の人は自ら測定して守る方がよい、

5) せめて高線量の原因となった機器、会社、場所を至急、発表して市民を守るべきだ、

6) 発表が本当なら完全に犯罪が成立しているので、警察も動くと思われる。

これまでの日本には必要の無いことをしなければならない。

(平成2585日)

(参考)北茨城市発表(読者ご提供)

725日に原子力規制庁から、北茨城市で一時的な高線量が確認されたことについて発表がありました。

 これは、市と原子力規制庁、日本原子力研究開発機構が、市内の道路を対象として走行サーベイを実施した中で、712920分ごろ、南中郷工業団地の道路上で異常に高い線量率(7マイクロシーベルト毎時)を検出していたことが724日に確認されたというものです。

 日本原子力研究開発機構が、72516時頃、同工業団地付近の空間線量率の再測定を実施したところ、高い線量は確認されませんでした。 

原子力規制庁が、この異常なデータの原因について調査したところ、走行サーベイを実施した712920分ごろ、同工業団地内の工場で放射線を用いた非破壊検査を実施していたことが確認されました。走行サーベイ中に検出された高線量は、この非破壊検査によるものと考えられ、725日の再測定で確認されたとおり、現在現場では特段高い放射線量は見られていません。

 こうした発表を受け、市では同工場に対して再発防止に努めるよう指導するとともに、今後の検査は事前に通知するよう求め、検査時に市が周辺の放射線量を測定することを決めました。