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「原発は再開せざるを得ないのではないか」という意見の人に聞いて見ると、「原発の代わりの再生可能エネルギーは非現実的だから」という。そこで「原発の代わりに火力発電は?」と聞くと、「えっ?!火力?!」と頭が混乱する。

これもNHKの一つの「空気」作りが成功した例だ。

「新しいもの」が失敗したら、「より新しいもの」を探すのではなく、普通なら「一つ前のものに戻ってしばらく待つ」というのが普通だ。原発の前は「石油、石炭、天然ガスなどの火力発電」だったのだから、原発が危険となれば「これまでの火力発電」に戻れば良いわけなのに、「原発の代わりは新しい再生可能エネルギーだ」ということで迷路に導いている。

1)原発は危険だ
2)だから再生可能エネルギーだ、
3)再生可能エネルギーはできるかどうかわからない、
4)だから原発だ。

という論理になっている。でも、
1)原発は危険だ、
2)だから普通の火力にしばらく戻ろう
3)そうだそうだ。

ということになる。この道筋を消しているのが「原発の代わりは再生可能エネルギー」という「空気」なのである。

新聞を見ると「原発の停止に不安を持っている人が多い.再生可能エネルギーは果たして可能か?」という論理がみられる。また産業界は「再生可能エネルギーなど現実的ではない。だから原発再開だ」という。いずれも怪しい「空気」作りに成功し、誤った道筋に入り込んでいる。

その意味で、「CO2を出してはいけない」という無意味(世界のどこの国もやっていないし、日本もCO2は増えているという建前だけ)なことがエネルギーの選択を閉ざしている。それこそが税金を増やして日本社会をさらに非効率にするという最終的な官僚の目的に沿ったものだが。

(平成25806日)