実に不思議!? 世界を旅しても日本ほど自分の国を悪く言う国民に会うことはない。多くの国民は自分の国に誇りを持ち、祖先を敬い、国旗や国歌に尊敬の念を示す。
それに対して、日本では日本のことを悪く言う人、日本の歴史をことさら学びたくないと思っている人、国旗や国歌を軽蔑している人が多い。なぜだろうか? 明らかに異常でもあるし、「正しい歴史認識」にはこの問題を解決しておかなければ正しい認識に到達することはできない。
これほど深い先入観があるのだから、ちょっとでも「日本人が日本からみた見方」をすると批判されるが、それにもめげず、真実を目指したい。まず、もっとも中心的なところから踏みこんで見たい。それはほとんどの反日日本人が「大東亜戦争を開戦したのは悪だ!」と叫ぶ理由はどこにあるかということだ。
反日日本人は、「日本が大東亜戦争を始めたのは悪だ」と言い、「アメリカの真珠湾攻撃やイギリス東洋艦隊への攻撃は不当だ」、「軍部の暴走だった」と強調する。しかし、敵将でアメリカ軍の司令長官で日本占領軍のトップだったマッカーサー将軍は、後にアメリカ議会で証言している。
「日本は絹産業以外には固有の天然資源はほとんど何もない。彼らは綿が無い、羊毛が無い、石油の産出が無い。錫が無い、ゴムが無い。それら一切のものがアジアの海域にあった。もし、これらの原料の供給を断ち切られたら1000万から1200万の失業者が発生するであろうことを日本人は恐れていた。したがって、彼らは戦争を始めた動機は大部分が安全保障に迫られてのことだ」(下はマッカーサーが話した英語)
“"There is practically nothing indigenous to Japan except the silkworm. They lack cotton, they lack wool, they lack petroleum products, they lack tin, they lack rubber, they lack great many other things, all of which was in the Asiatic basin.
They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore in going to war was largely dictated by security."
(昭和26年5月3日米国議会上院・軍事外交合同委員会)
マッカーサーの証言そのものを示したが、日本が「侵略」を目的として戦争をしたのではなく、「自衛(安全保障)」だったと言っている。日本と戦った敵の司令官が「日本の開戦はやむを得なかった」と言っているのに、日本人が「侵略戦争を始めた」と言って日本を非難するのは実に奇妙だ。
さらに、マッカーサーはアメリカ人だから失業というのを重視しているが、日本人の私には「日本が破滅するのを防いだ」のではないかと思う。それは、当時の日本にとってアメリカが石油を禁輸したのがもっとも衝撃的だったからだ。
アジア・アフリカ諸国の中で完全な独立を保っていたのは当時は日本だけだったが、もし石油が入らなくなったら、7ヶ月以内に日本は実質的に軍艦も戦闘機も使えなくなる。そうなると他のアジア諸国と同じく植民地になる可能性が高かった。
植民地になると、女性は乱暴されるのを防ぐことはできないし(ポルトガルの支配例)、優れた人は両手首を切り落とされる(イギリスの統治)。それは日本人にとって耐えがたいことだったに相違ない。
もちろん、アメリカは日本に対して石油を禁輸することによって日本が戦争をせざるを得なかったことを知っていた。マッカーサーはアメリカ議会でそこまでは言わず、日本が「自衛のために戦争をせざるを得なかった」という理由だけを述べている。
反日日本人はなぜ、大東亜戦争を「侵略戦争」と呼ぶのだろうか? そこには深い歴史の闇がある。
(平成25年6月14日)