福島原発事故の前は、少しでも被曝する事は危険であり、取り締まりする方も、マスコミも被曝事件があると、当事者を激しく非難した。人が被曝に至らなくても、単に大学の研究室で「放射性物質が床にこぼれた」というだけで大騒ぎをしたものだ。
ところが福島原発事故の後、突如として「被曝は大したことはない」から「被曝は健康に良い」、「自然の放射線が強い」、「日本には一般人の被曝限度を定めた法律すらない」・・・など180度違った意見が白昼堂々とマスコミで登場するようになった。
・・・ここから丁寧に科学的に説明します・・・
放射線は体の成分に衝突して多くの反応をするが、そのほとんどは水であり脂肪などであり、遺伝子に衝突する確率は低い。それを重視すると影響は小さくなるし、少しでも遺伝子や蛋白が壊れると影響が大きいとすると被曝は怖い。
ラジウム温泉はなぜ認められているのか、それも「科学」で説明することはできる
でも、科学はまだ未発達なので両論がある。たとえば医療被曝についてヨーロッパは慎重で、日本は「大丈夫派」だ。まさか日本の医者が放射線を使った検査をすると儲かるなどの理由で医療を左右しているのではないと思うが、国際的にもあまりに大きく異なる。
学者によって意見が異なるということは、まだ「論文段階」ということで「学問のレベルではない」ことを示している。
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本来、素人であるNHKなどは「大丈夫」という放送だけをやっているが、福島では2012年3人、2013年には12人と徐々に子どもの甲状腺ガンが増加している。
なぜ、「低線量被曝」は「科学的に分かっていない」のか、それなのになぜ「1年1ミリ」と決めたのかを改めて考えて見る。
(このシリーズは「分かるまで丁寧に」ということで録音は長めです)
(平成25年6月10日)