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人間が「正しい」と判断する原因となるものは、1)DNA、2)脳と体、3)ミーム、4)アフォーダンス、5)大脳皮質、の5つと考えられる。

少し前は、DNA(遺伝子)と大脳皮質(知識)と考えられていたが、脳と体(長い風土と人種などによる脳の神経構造と身体構造の特徴)、ミーム(文化的遺伝子・・・ルーツや文化による判断)、アフォーダンス(生活空間から得られる情報)が、好き嫌い、居心地、健康などに大きな影響を与える事が徐々に分かっている.

日本人はアフリカにルーツをもち、そこから北方ルート(トルコとイラン、中央アジア、モンゴルと支那の間)と南方ルート(メソポタミア、インド、インドネシア、フィリピン)の混合人種であると考えられている.

従って、人類のほとんどの人種(アーリア、ハム、セム、モンゴル、その他の地方民族)と交雑し、陸上文化と海洋文化の両方を経験しているので、あらゆる文化をそのまま受け入れることができる。

その過程で、生来(生まれた時に、DNA、脳と体、ミーム)から「性善的、道徳的」な気質と、小さい頃の体験(アフォーダンス、大脳皮質)で物心がついた頃には「宗教家」になっていると思う。

多くの民族は「性悪的で非宗教的」であるが故に、ハッキリした「戒律と宗教」が必要だが、日本人は曖昧な宗教観が適している.日本人は「原罪がある」と言われると違和感を感じ、性善説には同意したくなる.でもアーリアはどうしても原罪からスタートしなければスッキリしない.

西尾先生の言葉をお借りすれば「民族は過去の罪をしょっていて、それを何とか打ち消そうとする」ということだ。

日本人は融通無碍であるが故に、「大局を理解し、部分を切り捨てる」というまれに見る特徴を有する。これが時に「白人コンプレックス」、「詰め腹(全体のために個人が犠牲になる)」の文化をもたらしている.

(平成25519日)