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中国などに対する報道で「なぜ、日本のマスコミはこんなに反日的なの」と言われますが、それは中国や韓国報道だけではありません.エネルギーの分野でも、なぜかマスコミの反日的報道が目立ちます。

今回は「シェールガス革命」と呼ぶ日本のマスコミの反日性について書いてみました.日本のマスコミが一刻も早く「反日のクセ」を直して「素直なマスコミ」に変身することを期待します.

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石油のような「還元炭素資源」は昔の生物などの活動によるもので、その上に土が滞積するので、地下2000メートルから7000メートル付近にあります。これが「石油資源の本体」で、今までの石油などは単にこの「本体」から漏れて地表近くにでてきたものです。

そしてこのシェールガス(現在はガスが主力だが、同じ層に石油や石炭もある)があることは昔からわかっていて、掘削の研究は数10年、行われています.

でも、なにしろ数1000メートルのところから掘るのですから、実際に掘り出したらどのぐらいのコストになるかはわかっていませんでした。もしかすると石油会社は知っていたかも知れませんが、いずれにしてもオープンにはなっていなかったのです.

2000年頃、シェールガスの試掘が行われ、「普通に掘ることができる」と言うことがわかったのですが、その頃まだ石油が安く、1バレル30ドルぐらいでしたから、石油会社は掘削をしませんでした.

2007年のバイオ燃料騒動、2008年にリーマンショックで1バレル140ドルぐらいまで原油の価格を上げてから、2009年にシェールガスの商業生産に入り、天然ガスの3分の1で出始めたのです.

今ではmillionBTUという専門的な単位ですが、アメリカ3ドル、ヨーロッパ11ドル、日本15ドルで取引されています.日本は高いエネルギーを平気で使う贅沢な国ですから、石油会社はまず日本で高い値段を設定し他国との交渉に当たるというバカにしたシステムが横行しています.

このことを一切報道せず、「シェールガス革命」とまさに「今始まったように報道して、国民を困らせている」というのがNHKでもあります。石油などの寿命がすぐくると報道されているのも、反日の日本のマスコミだけです。

(平成25421日)