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日本の国債は900兆円程度ですが、1000兆円と覚えた方が良いぐらい限りなく1000兆円に近い大きな借金です。

なにしろ、日本の国家予算は増え続けていますが約100兆円。国民全体で稼ぐ1年のGDP400兆円から500兆円ですから、それもはるかに超えています。

さらに、「赤字国債」と言っても、すでに過去に出した国債を返したり、利子を払ったりする国債、それを「借換債」と呼んで発行しているぐらいですから、不健全です.

でも、ギリシャのように借金で国がつぶれるということにはならないと言われています.「外国から借りていないから」というのが経済学者の説明だ.その時の説明は次のグラフが使われます。

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確かにこの円グラフを見ると、ギリシャは60%が外国ですが、日本は外人がたった5%しか買っていません。だから、人によっては「赤字国債を「国の借金」と言ってはいけない。政府は国では無い。だから、借金のように見えて、国民に取っては債券だ」という人もいます

 確かに、政府がお金を借りて、国民が貸すのだから、借用証書は国民が持っていて、政府に「返せ」と言えばお金に戻るという点では、国民の財産です。

しかし、他のことでもよく経済学者にダマされますが、これもなかなか危険な説明です.でも、いつも経済学者が国民を騙そうとしているワケではなく、考えたり説明している内に経済学者自身が自分が政府になってしまって、国民から離れるということと思います。

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(説明)
日本の国には「政府」、「銀行」、「企業」、「国民」などがあり、それらを全部合わせたものが「国」です。だから「政府」は「国」ではありません。つまり、「国債は国の借金」というのはウソで、「国債は政府の借金」です。

ところが、問題はその先にあります。もし「政府」が「お金を稼ぐことができて、借金を返さなければ怒られる」という人なら、国民が「債権」を行使して「返してくれ」と言えば、政府は「自分のお金」から返さなければならないのですが、政府はお金を持っていないのです。

もともと「お金がなく、稼ぐこともできない」というのが政府ですから、政府が「借金をする」ということ自体が奇妙なのです。

だから、もし国民が「返してくれ」というと、政府は「あなたからお金を取って(増税)返します」という以外にはないので、結局、国債とは「国民が黙ってお金を取られる」と言うだけに過ぎないということです。

でも、経済学者から反論がくるでしょう。これが面白いのです。

「インフレになり、景気が良くなれば政府にお金が入るから国債を返すことができる」という説明をしますし、最近はこの説明が横行しています。

この説明は2つの点で「政府のための言い訳」で「国民は損をする」ことが前提になっています。

まず、「2倍のインフレになったら、1000兆円の借金が実質500兆円になる」という説明は、「政府にとって借金が半分になる」ということで、「国民がお金を失う」事を意味しています。

たとえば10年前に100万円で国債を買った人がいたとして、その人は国債を買った年に100万円を使えば、100万円の価値のあるものを手に入れることができます。

でも政府が「インフレ政策」をとって10年後に100万円の価値が50万円になっていたとすると、政府が100万円を返してくれても、それは50万円返してくれたのと同じになります。

このようなことが民間人同士なら許せますが、インフレ政策を採ることができる政府がやると「自分の借金を減らす政策をして国民に被害を与える」ということです。

第二番目、景気が良くなったら税収が増えます。だからその税収で国債を返せば良いというのも政府の都合の良い言い方です。

景気が良くなったのは国民が努力したからであり、それは政府がかつての借金を返すためではありません。せっかく、政府に協力して国債を買い、景気を良くした人、つまり国民にその利益を還元する・・・減税するというのが筋です。

「税はそれを取った人に還元する」ことが基本だから、かつて政府が本当は「税金」を増やして支出に備えなければならないのに、それでは票が減るので、国債でやりくりをしてきたと考えるとこのやりかたも「汚い」という感じです。

この二つの理由の内、第一は同意し、第二は「それぐらい良いじゃ無いか」と考える人もいますが、微妙なところです。しかし、経済学者はもう一つ踏みこんで、「政府が借りたお金はどうせ、インフレにして紙くずにしてしまえばチャラだ」という人がいますが、これは「国民は損をしても良い。政府の借金がなくなれば個別の人の損などどうでも良い」というのですからまったく同意できません。

国債の借金が増えても日本は破綻しない・・それは間違いありませんが、国民が政府に貸したお金は帰ってこないのは事実です。インフレなどを考えると、100万円の国債を買うと、返してもらう時にはその価値は50万円ぐらいに減り、50万円は税金で取られます。

それが赤字国債というものですが、政府や税金を使う役人、補助金をもらう人にとっては「乞食行為」だから三日やったら止められないということです。

(平成25412日)