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ズッと長い間、デフレと不景気が続いてきた。それは橋本政権がバブル崩壊で日本の経済が弱っているのに緊縮財政などやるからだといわれ、責任は専ら政府にあるとの声が高いのですが、本当でしょうか?

先日、その責任のいったんは一流企業のトップがサラリーマン化して夢のある製品を作る力がなく、もっと簡単な「コストダウン」に精を出したからだということを説明しました。

もう一つ、ここでは「庶民が節約したからだ」という「景気には悪いこと」について考えたいと思います。

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日本は戦争の痛手から回復した1956年から高度成長の時期に入り、1972年までの第一期は1年の平均成長率が実に9.1%に達し、石油ショックでほぼ半減した物の1990年のバブル崩壊まで、4.6%の経済成長が続きました。

この間に日本は8.8倍に成長し、簡単に言うと舗装道路、新幹線、学校の設備など公共的な改善も含めて月10万円が88万円になったことを意味しています.ちょうどアメリカとかフランスのレベルに達したと言えるでしょう。

つまり日本の「所得倍増計画」、「高度成長政策」は成功し、国民は「日本株式会社」、「企業戦士」と言われながら働いた結果、豊かな生活を獲得したのです.

ところがそんなにお金持ちになったことが無かった日本人は、目標がどんな生活になるのか良くわからないままがんばり、その結果、あまりのまばゆさに驚いて、節約、「もったいない」と言い始めたのです.

人生にとって「もったいない」というのは何か?というのは難しい問題です.「お金、時、心、体・・・」といろいろありますが、給料が月30万円だから節約して27万円で生活するのが節約で、お金持ちが月300万円だから270万円で生活するのも節約なのでしょうか?

「節約は美徳」と言いますが、給料が高い人はなぜ270万円も使っても節約になるのか、ある人の一月は、いったいいくら使えば「美徳」なのか、私にはさっぱりわかりません.

私が考える「お金の節約」とは、その人の給料に関係なく、その人が充実した人生を送るために必要なお金を過不足無く使うことであって、私たちに大切なのは「お金を節約する」という「お金を中心に」して考えるのでは無く、「人生の時」を基準に考えるものと思っています.

その意味で「節約は意味が無い」と言うと、多くの人から反対を受けますが、まだ節約の意味は私にはわかりません.

そんな気持ちがあるからか、「節約なんかするから景気が悪くなるのだ.資源もたっぷりあるし、温暖化もしないのだから、大いに人生を楽しもう.その方が環境も良くなるし、景気も良い」と思っています.

いずれにしても、豊かな生活をしなければ景気は悪くなるし、もともと質素な生活をするなら景気は悪くても特に問題はありません。

ただ、中国との国の力に差が出てきますから、尖閣諸島ばかりではなく、沖縄や北方四島などは取られるでしょう。景気が悪いというのはその国が発展しないということですから、「もったいない」というのは、国を滅ぼす行為でもあるのです。

自分の人生を大切にするために、お金は一つの「手段」にしかすぎず、目的では無いのです.

(平成25413日)