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ここまで、経済の教室を進めてきました。経済学でわからない事といえば、1)いつ崩壊がくるか、2)株はどこまで上がるか、3)±20円の範囲の円ドル相場、4)お札を刷ったら景気が良くなるか、などは現代の経済学ではわからない事がわかりました。

そこで、将来の判断をするときに2つの方法があります。一つは経済学がわかる限界まで経済学で理解し、その先は「安全を見て二つの方向で備える」か「自分のカンか、誰かを信じる」かを選ぶということです。

そんなわけで、これまで私は常に「二つの方向で備える」と言うことをしてきました。ギリギリまで経済学で考えるとかなりの角度で将来が見えるからです。それ以後はあまり詰めてもしかたないし、そこを無理矢理自分のカンでやっていると10回に1回は間違えます。その10回に1回が致命的になることもあります。

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ところで、その最後の所を詰めるには一つの方法があることはあります。私が歴史的な事実と物理学の論理からの「18年周期」(最近では、1972年の石油ショック、1990年のバブル崩壊、2008年のリーマンショック)、また為替取引40年のベテランで、予想が当たると評判の若林栄四さんの「17年周期」です。

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この図は円ドル相場が17年周期で変化しているというものですが、グラフをどう読むかは別にして、17年ごとにある別の動きをしているのも事実です。

私のように物理を勉強した人では、「それは当然だ」と思うでしょう。とうのは物理の現象は、対象とするものの大きさである程度の時間が決まります。たとえば、小さいネズミは細かく動くけれど、大きなゾウはゆっくりしているのも、大きさに関係している例です。

ですから、日本社会や世界の大きさや人口がある程度なら、「周期性」があってもそれほど不思議ではありません。これを物理学的にはどのように考えるかを紹介します。

個人個人は、それぞれ夢があったり、挫折したりするけれど、1億人とか60億人というほど多くの人がいれば、個性は埋没し平均化されてただ「数の平均」の問題になります。集団が夢を持っている期間は上向きになり、だんだん沈静化すると変わらなくなったり沈んだりするのです。

こういった単なる傾向や運動は、時間だけで決まりがちなのです。

経済学でわかるところまで経済学で詰めることができますが、それを超えた領域でも専門家は発言するので、うっかり何人かの専門家の考え(単なるカンの場合が多い。学問ではわからない)を聞いてしまい、失敗することがあります。

ギリギリまで経済学で考えたら、後は「両方に備える」か、あるいは「周期性を参考にする」という道があるということを整理しました。

(平成2548日)