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アジア人は300年余、ヨーロッパ人の圧倒的な軍事力と巧みな戦略にダマされてきた。今でも「ヨーロッパ(アメリカを含む)がやっているから正しい」という奇妙な論法を使う知識人が多い。

でも、ヨーロッパ人は長くアジア、アフリカ、南アメリカを植民地とし、そこからの収益で豊かな生活をし、それを正当化してきた。だからヨーロッパの論理が「正しい」ということはできないない。

そして、現代は彼らの力はかなり後退しているものの、フランスの原子力(アルジェリア事件)、地球温暖化(ドイツの1990年基準)、生物多様性(アメリカの薬品会社)などは植民地主義の延長だが、残念ながら日本はそれに追従している。

日本のようにヨーロッパより歴史が長く、誇り高い文化を持った国が、ヨーロッパの後を伺い、まるで狐のようについているのは実に残念だ.

ヨーロッパ人のもっとも大きな罪は「正しくないことを正しいように言う詭弁法」を磨いたことだろう。そのような詭弁法を持たなかった純情なアジア、アフリカの人はみんなダマされた。

それ以前にはアメリカに住んでいたマヤ、インカ、そしてインディアンの人はほぼ全滅させられた。コロンブスが今のカリブ海あたりの島を見つけたことを「アメリカ大陸の発見」と言い、まるでそこには国が無く、誰もいなかったように歴史を作り、マヤとインカの人を全滅させ、インディアンをほぼ絶滅まで追いやった。実に残虐だ.

今でも、アメリカやイギリスのミサイルや核弾道は正しいが、北朝鮮、イランの核やミサイルは正しくないという論理を構え、それをなかなか見事な論理、たとえば核抑止力などを持ち出して正当化している。

しかし、現代の日本の知識人がヨーロッパを「正しい」という理由は、日本の知識人が「正しくないことを正しいように言う詭弁法」を身につけていることだ。でも、それは日本文化ではない。そして、善し悪しは別にして、かつてはアメリカと戦争する元気もあった日本人だが、今はそれも無い。

でも、詭弁法を身につけた知識人というのも、集団化しているのでなかなかその論理を崩すのは難しい。民主主義というみんなが賛成する体裁をとって知識人の利益を守る仕組みと論理を構築しているからだ。
(少しストレスがたまっているのかも知れない.今日の新聞で「東京マラソン」の優勝賞金と経済効果を解説しているのを読んで、心底、イヤになった。アマスポーツも賞金と経済効果で評価される時代だ。日本人は魂をなくし、ただお金だけの白人と同じになったような惨めな気持ちがした。)

(平成25217日)