総選挙がおわり、多くの方が新しい政治に期待を抱いていると思います。しかし、私は日本の最重要の未解決問題は「政治」にあるのではなく、「政治が解決することができない超政治」にあると思います。
第一に、古く学際と言われ、近年では文理融合といえる自然科学と文科系学問の融合です。原発事故が技術的要因と組織や人の問題が絡んでいることは多くの人が認識しています。また東北大震災は天然災害と受け止められていますが、イタリアの地震学者の有罪判決のように実はこれも文理融合問題で、もし文理融合が成功していたら、東北大震災の被害は数100人規模ですんだと考えられます。
第二に、三種の泥棒をハッキリさせて追放しなければならないと思います。三種の泥棒とは、「お金泥棒」、「時間泥棒」、そして「心泥棒」です。「お金泥棒」はおそらく人間が誕生してからすぐ発生したと思いますが、お金が大切と言ってもお金がなくて命や魂を失うものではありません。
それから言うとミヒャエルエンデが描いた「時間泥棒」は私たちの人生で回復することができない人生の時間を奪うものです。それは今でも続き、さらに被害は拡大しています。
しかし、もっと悲惨なのは「心泥棒」です。憲法では思想信条の自由が保障されていますが、思想信条の自由を現実に持つためには「正しい情報」が提供されなければなりません。
超政治課題の第三番目が、新しい時代の生きがい(人生)です。日本より所得の低いフランス人の年間休暇38日、日本人8日(約5分の1)、旅行はフランス人20日、日本人2日。昼休みは電気を消され、エアコンは高く設定されてフーフー言っているのが日本人です.
「ちゃんとした会社に勤め、真面目に働き、生活も規則正しく、将来のために貯金しています.・・・・・・僕は何のために生きているのでしょうか?」
夢を持てず、人のお金を当てにし、ウソをつく政府・・・何のために生きているのか?と思うのは若い人だけではありません.でもこれは政治だけの問題ではなく、私たち自身が考えなければならないものと思うのです.
この3つを中心にしてブログや放送に望みたいと思っています.特にブログは「マスコミの伝えないこと」に軸をおいてやろうと思います.そして教育基本法の旧条文にあるように「真理と正義を愛し」、かつ「楽しく、笑いながら」進みたいと思います.少し不真面目に感じるところも試みなのでお許しください.
(平成24年12月20日)