女性の妊娠と男性の兵役の1年半が属する集団への最初の奉仕になります。はぐれオスや生理の終わったメスが死ぬのもまた集団への貢献こそが生きとし生きるものの最高の意味ということがわかります。
このことは「集団への貢献」無くしては健康も長寿もあり得ない事になります。私たちは健康であり、長生きをしたいと望んで「体」を鍛えたり、「食事」に気を配ったりしていますが、むしろ「自分は何をして集団に貢献しているか」を最初に考えなければならないことがわかります。
集団への貢献は第一に子孫を育てること、第二に集団の安全を確保することであることも私たちの実感として理解できます.集団の安全には、食料の確保、敵の排除、天変地異に対する備えなどだと思います.
「天寿を全うする」というのは「何歳まで生きた」ということではなく「社会に貢献できなくなった時」であることも同時に理解されます.生理の終わった女性は孫の世話、家庭のことをすることによって体が若返り、生物としての生きている意味を見いだすことができますが、男性は50歳以後で「何をするか」を問われている昨今です.
(平成24年12月9日)