2012年11月に神奈川県逗子市と千葉県の各所の汚泥からかなりの濃度の放射性ヨウ素が検出されています。
もともとの半減期が8日の放射性ヨウ素は事故後2ヶ月を減れば、ほとんどが観測されないのが普通です。でも昨年(2011年)の8月19日にかなりの濃度の放射性ヨウ素が全国的に観測され、それ以後も断続的に全国各地で測定されています。
これについて次のように考えられます。
1)2011年3月の福島原発事故のものではない、
2)もっとも可能性の高いのは医療用のヨウ素をずさんな管理の病院が全国各地にあって、下水に捨てている、
3)中国から継続的に飛散している、
4)可能性は少ないが福島原発がまだ核爆発している。
最後の4)の可能性が低いのは、関東ばかりではなく北九州などの福島原発から遠いところで同じように観測されていることで、風などを考えても福島ではないと思います。
汚泥や飛灰のなかに放射性ヨウ素が含まれていると、それが飛散して子供に触れる可能性があります。また法令的には1キロ100ベクレルを超えるものは、「汚染されていないもの」としては取り扱えないことになっています(クリアランスレベルを超える)。
多くの方が心配しているのですから、本来は自治体の連合体が国立環境研究所などに要請して税金を使って調べて、もっと素早く原因を特定してもらいたいと思います(多くの人はすでに自治体などが良心的に住民の不安に答えてくれないと諦めていますが、事あるごとに要求することも必要と思います)。
この問題とセシウムの土壌からの飛散(土ホコリが肺にはいる可能性がありますから、被曝の危険性を厳密に推定する必要があります)は日本国民の被曝を低減させるのに大切と思います。ここでは不完全ですが、読者の方から情報をもらいましたので、報告とお知らせをします。
(平成24年12月6日)