(被曝関係はもう少し待ってください)
民主党はなぜ、あれほどのウソをついたり、トリック政治をしたかは、まだよくわからない。でもトリック政治を露骨に始めた事は間違いない。その一つが「高校授業料無料化」である。
高校授業料無料化は2010年から「高校授業料無償化・就学支援金支給制度」が実施され、実質的に無料になっている。だから「トリック政治」では「公約を実行した」とされている.
でもトリックである.実際には「公約」は実施されていない.
政策には前提がある。「高校無料化のために増税をして無料化します」というのも政策と言えば政策だが、まずは支持されない.「増税をせずに無料化します」は支持される.「増税して無料化」が通るなら、何でもできるようなものだ。政策とは「選択」だから「何かを止めて高校無料化をする」ということだ。
民主党は「無駄を無くせば財源がでて、増税しなくても高校無料化、高速道路無料化、子育て資金などが出せる」と言った.これは選択の問題だから政策になる.
民主党は「増税に先立って高校無料化」をやった。その時は増税していない。その後「税収が足りないから増税」という順序を踏んだ.これがトリックである。
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今回の選挙でも民主党はトリックを使ってくるので民主党の言っていることを吟味しても始まらない.ウソをつく人は一回では直らないからだ。一度、民主党を解体して出直す必要がある。
今回の選挙でもっとも「トリック的」なのは「自然エネルギー」とか「再生可能エネルギー」である。簡単な原理だ。
もし化石燃料で火力発電を動かせば、個人が負担する設備費は入らず、電気代はキロワットあたり約20円である.これに対して太陽光発電は、個人が100万円、税金で100万円という負担になり、電気代はキロワットあたり約40円になる.
国民が電気代で払うか、税金で払うかは別にして、負担するのは国民で、利益は太陽光発電メーカー、住宅メーカー、天下り官僚、政策実施政党が取る.
国民からすると実に馬鹿らしい.世界に豊富にある石炭や天然ガスなどの資源を使わずに、わざわざ太陽光発電をする。そして倍する負担は国民だ。しかし、高校無料化と同じで、「どこから金を取るか」を言わない.
もし自然エネルギーなどを政策にしている政党が政権を握ると、既成事実として太陽光発電が増える。そして「負担が増えてきたから電気代を上げる.税金を上げる」というのが後から来る。
これが今度の選挙の一つの大きなトリックである.テレビなどでは議論は中途半端に終わるから、その時間だけは切り抜けられるトリックが使われる.
(平成24年12月3日)