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原子力規制庁の権限について、政府(戦略室大臣)、規制庁(委員長)の意見が違うように報道されています。またテレビでは「政府はお殿様」という考え方でコメントされています。

・・・・・・ここから音声が中心・・・・・・

日本が原子力を実施するときの国民との約束は、
1)「自主・民主・公開」の原則を守る、
2)平和利用に限定する、
3)原子力委員会が推進、原子力安全委員会が規制に分ける、
4)政府は委員会の勧告を守る役割、
ということです。

もし今、議論されているように「規制庁が危険という判断を出しても、政府がそれを覆して運転を認めることがある」とすると、それは政府がお殿様であることになります。「政治的判断」が万能のように言われる社会は、日本の裁判をもゆがめています。

民主主義は手続きを決め、それを守るのが政府で、「政治はなんでも決められる」というのは民主主義ではないと思います。政府はお殿様としての万能の力を持っているのではなく、国民の間の約束(法律や役割)を守らせる役割しか持っていません。政府は「違法なこと」はできないのです。

(平成24105日)