「tdyno.237-(4:18).mp3」をダウンロード

福島から送られてきた工業製品、段ボール、袋などのことで困っている人が多いようです。困るのは正常な判断で、平気という方は理性を失っている状態ですから、これからの日本の科学の発展に問題を残します。

日本人を放射線から守る法体系の考え方としては、「汚染地域から運び出す物品については、検査をし、記録を残し、汚染されていなければ運び出すことができる」というもので、この場合の「汚染地域」とは、「空間線量で15ミリシーベルトを超える(1時間あたり0.57マイクロシーベルト)」か「1平方メートルあたり4万ベクレル以下」が相当します。

その点では福島の3分の1程度が該当しますから、まずは福島の人が日本人を放射線の被害から守る法体系を遵守していただくようにお願いしたいと思います。このようになった犯人は東電であり、東電の犯罪を福島県以外の人の被曝という形で転嫁しないようにしてください。それこそが「絆」だからです。

・・・・・・・・・

一方、福島から送られてきたものをどうするかということですが、
1)表面を水拭きできるものは良く拭いて、もし線量計を持っていれば、表面から30センチぐらいのところから線量を測定する、
2)食材で1キロ40ベクレル以上のもの、あるいはベクレル表示のないものは廃棄する、
のが当面、守る方法として考えられます。

放射線からの被害を守るためには、放射線防護の大原則とされる「測定値で判断する」ということは大切なことです。このことについてはおそらく放射線防護の専門家では日本で一人も異議を言わないと思います。

政府、自治体、東電は別にして、私たち日本人はどんなに大きな事故が起こっても我を忘れず、パニックにもならず、法規を遵守し、子供の健康に配慮することを忘れないようにしましょう。

(平成24910日)