暗い話を避けていては解決は遠のきます。事実を正面から見て、それを胸に楽しい毎日を何気なく送ることはできます。
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旧共産圏諸国の自殺率が高いのは良く知られているけれど、その中で日本が突出している。交通事故死が1年5000人に近づこうとしている時に自殺は3万人を遙かに超えている。
「死にたい!」と日本人は思っている。未来に夢が持てず、誠実な暮らしができないのだ。
先進国の火災件数が減り、火災による死亡率が減少している中で日本だけが増えている。アメリカの火災による死者はかつて8000人、今、4000人。日本はかつて500人、今2200人だ。なぜ増えるかというと、失火ではなく放火が50%に迫っているからだ。
「燃やしたい!」と日本人は思っている.やり場のない怒りが人間の原始的な破壊欲求に火をつけている。
いじめが増えだしたのはバブル崩壊の少し前だ。先進国が経済発展に伴う社会の歪みが教育に悪い影を落とさないようにと教育改革に乗り出し、力を入れてきた。その結果、明治時代には教育立国と言われた日本の教育費はOECD(先進国)で最下位である。
「いじめたい!」と日本の子供は思う。自分がなぜ弱い者をいじめたいのか分からない。でも大人が弱い者いじめをしている。だから、それをまねているに過ぎない。
新成人を市町村が祝う成人式はあれる。それを見て大人は「甘やかして教育するからだ」、「式が成人のためではなく形式的だからだ」と言う。
「暴れたい!」と新成人が思っているわけではない。本当は大人の仲間入りをするのだから、成人式は静かに豊かに、楽しくやりたい。でも久しぶりに子供の頃の友達に会い、かつての生き生きとしていた自分を思い出すと、これからあの汚い大人の社会に出るのが無性に腹立たしくなるからだ。
「出たくない!」と叫ぶこともなく部屋に閉じこもる。そうだとおもう。今の時代に世に出たい方がおかしいかも知れない。純粋な心を持っていたら耐えられないのではないか。その点では「引きこもり」の方が「世に出る」よりまともかも知れない。
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世の中すべて「お金」の時代で、経済学者によっては「原発で被曝しても良いじゃないか。経済が優先なんだから」と公言している人もいる。まともな精神を持っている人が、絶望したりやけになったりするのも分かる。
でも、おかしいのは政治家、偉い人、コメンテーターであって、普通の日本人、とくに学生は古い日本の健全な魂を持っている。日本は日本人でできていて、見込みはある。95%は誠実な日本人だから。
今日、お盆でゆっくりし、テレビでオリンピックの総集編を見ていて気分が楽になった時に、読者の方から神の言葉を聞いた。さらに自分という存在を再確認し、楽しい気持ちで今日をおわることができる。おそらく明日も来るかも知れない。
(平成24年8月12日)