大人なら誰でも「得になることだけはもらうが、イヤなことは他人や子供に任せる」ということをすると「人格のない人」と思われるでしょう。
現在、東京に住んでいる人(大阪も名古屋も似たようなものですが)は、「原発の電気は欲しい。原発はイヤだ。核廃棄物はもってのほか」という子供のような人たちです。
先日、アメリカで「廃棄物をしまうところがない原発は認可しない」という内容の判決がでました。当然と言えば当然で、自分たちが使う原発の電気を作るのに発生する廃棄物を自分たちでかたづけないのですから、それを認可すること自体、おかしいのです。
今、日本には130万本の核廃棄物がありますが、大人は「危険だからしまうところが無い。子供に任せる」と言っています。それでもお金が欲しい人たちが「廃棄物など考えたくない」と言っていますが、でもそれは少数の人ですから、多くの日本人が心を合わせて、「子供にツケを回さない」ことを決意したいと思います。
「資源が無くなる」と言いますが、それは1000年も先のことです。「温暖化する」というのは本当ではありませんが、もし起こるとしても数100年後です。しかも日本以外でCO2を減らしているのは日本だけです。
「未来の子供達のために」と言っている人が、なぜ「核廃棄物は子供に残して良い」などと言うのでしょうか? アメリカで判決があったからというのも情けない話ですが、真正面から事実を見る必要があると思います。
(平成24年8月12日)