すでに10年以上前のことですが、千葉の放送大学のホールでフランスと日本の文化の比較についてのシンポジウムが行われ、その場で「日本の環境」について講演をしました。
そこで私が「森林はCO2を吸収しない。少なくとも現在、問題になっている地球温暖化とは関係がない」と説明をしましたら、そこに同席しておられた科学技術総合会議議員の東大教授が「えっ!森がCO2を吸収しないって?!」と驚かれました.
その東大教授は超大物で法学がご専門でしたが、法学的立場も科学技術の発展に資するので科学技術総合会議の議員になっておられたのです.法学ですから、「森がCO2を吸収するか、それが温暖化に影響を与えるか」ということを考えるのに必要な光合成、腐敗、地中への埋没、地球物理学などの知識は持っておられず、専門の先生にウソを教えられたようです。
私の説明にも信じられないという顔をされていましたが、日本の中枢の知性はこんなものか!と私の方もビックリしたものです.
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(平成24年6月30日)