かつて人間は土から自然に生えてきた粟(あわ)や稗(ひえ)を食べて過ごしていましたが、やがて水田を作りイネを栽培するようになりました。かつて人間は山を走っているイノシシを罠にかけて捕らえて鍋にして食べていましたが、今はブタを飼育しています。

 

でも、海はまだ「天然物」が幅をきかせています。あまりに海は広くサカナが豊富なので、陸上ではとっくの昔に「栽培と飼育」の段階に入っているのに、海はまだ天然物の時代なのです。

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日本は国土が狭い国で、そこに12千万人も住んでいるので、人口密度は世界有数ですが、紙面を海に囲まれ、島も多いので、排他的経済水域からいうと世界の6番目です(公的には9番目ですが、私は南千島列島を日本の領土としています)。

 

だから、日本の食糧自給率をあげてやエネルギーを獲得するには海の利用の学問が発達する必要があります。ほぼ10年ほど前から私は海を「自然から栽培、飼育へ」という研究を開始し、それが少しずつ実になってきました。多くの研究者が正面から取り組み、次々と成果を上げています。

 

新しい時代へ! 私たちは陸上の自然への負荷を減らし、海にある程度を代換えしてもらう必要があると思います。

 

海の菌類・藻類などの水産学の第一人者:鹿児島大学の前田先生との対談がニコニコ動画で見ることが出来ます.

 

 

http://www.youtube.com/watch?v=APDQVf2u4yc&feature=related

 

http://www.youtube.com/watch?v=FvuEYaksLII&feature=relmfu

 

 

 

(平成24515日)