船が沈み、溺れかかっている母子にも手をさしのべない人たち・・・それが今の日本の政府や自治体です。福島原発の事故の後、水道水が汚れペットボトルしか綺麗な水が手に入らないとき、どうしても買えずになくなく汚染された水で粉ミルクをといたお母さんがおられました。あまりにも可哀想です。
そんな政府と自治体ですから、この夏も熱中症になったら「おまえは原発に反対したから死ね」という可能性もあります。だから、まず扇風機を用意し、さらに打ち水の準備、風通しを確保すること、夏の暑いときに避暑に行く準備、そして「汗腺を活発にしておく」ことをおすすめします。
かつて自然の中で生活をしていた時代、人間の汗腺はとても発達していて体の熱を逃がしてくれました。人間は心臓が動き、体を動かすと熱がでます。その熱を空気中に逃がすことができなければ熱がたまって熱中症になるのです。
人間がある程度の活動をしていて裸なら26℃でバランスするとされています。つまり37℃の体温を26℃の空気に逃がすと、普通に生きていけるということです。だから、27℃以上になると暑さを感じることになります。暑さを感じるというのは体に熱がたまりつつあるのです。
そのときに、1)活動を止める、2)体の表面に水があってそれが蒸発して体から熱を奪う、3)外の温度を低くする、などがあります。夏の暑いときには、活動を控え、できるだけ涼しいところにいるということです。
もう一つは、汗腺を発達させ、水をのみ、汗をかくことです。そのためには普段から自然に近い生活をし、汗をかく運動をして、汗腺を活発にしておく必要があります。最近は冷房が発達し、汗腺が弱くなってきていると指摘されています。
特ににおいがする汗をかく人など、汗腺の働きを普段から運動をして汗をかくようにしておくことが大切です。体も丈夫になるし、夏に向かって一石二鳥でしょう。
でも、汗腺に自信のない人は、冷たい水かタオルをいつも持っていて、それで体の表面を冷やしたり、ぬらしたりすることです。普通に考えると「冷たいタオル」が良いように思いますが、「暖かい水」でもほぼ同じ効果です。
というのは、水は温度が上がる時にも熱を奪いますが、蒸発熱が一番、大きいからです。たとえば0℃に冷やした水を体温の37℃まであげるのには1グラムあたり37カロリーですが、1グラムの水を蒸発させるのは500カロリー以上の熱が必要だからです。
つまり、皮膚の表面から蒸発させるというのは体を冷やすのにとても良い方法なのです。もちろん汗でなくても「しめったタオル」で代用が可能ですから、クーラーが使えなくなったら、扇風機(風がないと蒸発しにくい)とぬれタオルの組み合わせをつかうのが良いと思います。
また、少し生活に余裕がある人は、夏はこの際、高原や北海道などに避暑に行く計画はどうでしょうか? 高原や北海道の景気は良くなりますし、久しぶりに生活をゆっくりとしてストレスを忘れ、被曝も忘れるようなところで子供の体を休める絶好の機会とも思います。
今回のことで一部の自治体(徳島県、新潟県、名古屋市、富山市など)を別にして県民、市民の健康を何とも思っていない政府、自治体であることがはっきりしました。私たちは国民を守ってくれないこれまでの外国の人のように、悲しいですけれど国がないと覚悟して自衛しなければならないでしょう。
(平成24年4月21日)