最近の日本は暗い。この暗さは不景気とかそういうものではなく、ソ連時代の共産主義や憲兵に監視されているようなナチス時代の暗さに似ている。なにしろ、今まではまともだった「被曝は怖い」と普通のお母さんが言うと、子供の健康を心配しているお母さんが周囲から叩かれたr意地悪されたりする。一方で、被曝させた東電をみんなで守る時代になった。

 

私もいろいろな方から多くのメールをいただいているけれど、ほとんど「秘密にしてください」、「私が言ったことが判ると大変なことになりますから」という心配が書いてある。いつの間に、日本は監視社会になったのだろう?

 

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でも、ある地方に行ったときに、「まるで恐怖政治だから、早く民主党政権が終わりになって欲しいですね。」と言ったら、長く自民党を支持していた土建屋さんが「ええ、でもあの自民党に戻るのも・・・」と言われる。

 

わけを聞いてみると、利権政治というのも大変なようだ。なにしろ自分のところに仕事を割り振ってもらうには、選挙に協力し、パーティーに度々、顔を出しときめ細かくやらないと仕事が来なかったという。「行くのも怖い、戻るのも怖いですか」と二人でため息をついた。

 

自民党時代、怪しげなことが多くあった。なにかいつも裏で工作している感じはあったが、それでも「政策に反対したらしょっ引かれる」という感じはなかった。お金中心の世界だったが、それでも明るいところやおっちょこちょいでもあり、なにか抜けている感じがした。明るい日本だった。

 

でも、普天間問題、海上保安庁と中国との間の漁船問題等から、現政府が強圧的になり、官僚が威圧的になり、裁判所がすっかり国側について、なにをされるか判らないという不安に国民はおびえている。

 

現政府には日教組の人、市民団体の人など「市民とともに」とか「言論の自由」などを重んじて来た人が多いのに、なんでこんなに強圧的なのだろう?

 

現在の日本の状態が民主党政権の手に負えないのだろう。なにしろ、「減税する」と言って選挙をやった政党が「増税は絶対に必要」と言うのだから、まったく信頼性はない。これまで10ヶのウソをついたが、今度だけは正直だと言って、またウソをつくというのが続いている。

 

もともと、公約をすべて廃棄し、さらに逆に進んでいるのに選挙をしない。本来なら早く選挙をしなければならないけれど、自民党もほぼ同じだから、選挙は無意味なのだ。

 

原発を再開したいという人は、せめて「これまで原発の電気は欲しい、核廃棄物は子供たちに任せる」という図々しい政策は止めて、再開に関して同時に廃棄物の問題もケリをつけるぐらいの信念を持って欲しい。それでなければ責任ある大人とは言えないだろう

 

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(平成24328日)