(事故から1年を書いた後にこの文章を読みますと、なにかすべてがムダのように感じられます。)

 

民主党政権が「言動不一致」であることはハッキリしています。多くの国民はすでに政治的には無力感を感じていて、「どうせ、国はいい加減な政治家と官僚がやっている」ということで諦めているようです。

 

その中でも、極端な「言動不一致」、「ダブルスタンダード」があります。その一つが「国民に節電を呼びかけ、電気自動車に補助金を出す」という不思議な現象です。しかも、戦後の電力制限令などを使って15%の節電を強制したりしたのに一方では電気自動車に補助金を出すという始末です。

 

もちろん、自動車会社からお金を個人的にもらっているから、国民の税金を使って補助金でお礼する一方、電気会社からも個人的にお金をもらっているので、これまでの経営責任を問わずに国民に節電を呼びかけるという点では「お金をもらえれば良い。払うのは税金。税金が足りなくなったら増税」ということでは首尾一貫しています。

 

おとなしい国民、取り放題の税金、言いなりになるマスコミ・・・ということで、それを国民が支持しているのですから奇妙なことですが「正当」とも言えるでしょう。「絆」、「人の心を傷つける」という言葉がこのようなダブルスタンダードを生んだのでしょう。

 

このほかにも昨年の夏に14歳の子供を「放射性物質を取り扱った」という罪で書類送検しながら、その1億倍以上の放射性物質をまき散らした東電、それを取り扱っている自治体を黙認したり、政府が支援したりしているのですから、これもダブルスタンダードの典型です。

 

このような社会でまともな人間が育つでしょうか? 教育現場ではますます「社会とは全く違うこと」を観念的に教えることになります。ある小学校が「環境の大切さを教える」と言って、科学的なウソを体系的に子供たちに教えているのを見ると暗澹たる気持ちになります。つまり教育界だけではなく、日本人自体が「心で思っていることと口で言うこと」がかなり離れているような感じがします。

 

誠実で善良な国を失うと、その影響はかなりになり、これまで繁栄を誇ってきた日本も衰退に向かう可能性があると私は思います。先日のテレビ番組に出たときのことは先ほど書きましたが、出演者の多くが「善意」で、「言い訳」を口にしていたことで、ややショックを受けました。政府や役人だけではなく一般の人も「ダブルスタンダード」、「心と言葉の乖離」、「ためにする言動」の中にいるのではないかと思います。

「takeda_20120312no.450-(4:28).mp3」をダウンロード

 

 

 

(平成24311日)