地震では、揺れ自体で下敷きになったり、上から落ちてくるものの一撃でショックを受けること、その後の火災でヤケドをすること、津波で流されること、が主な危険です。

 

このうち、建物の下敷きになったり、上から落ちてくるものの一撃を避けるのは決意さえあれば避けることができます。そのためには「地震予知を気にせずに、自分の住んでいるところの最大震度を調べる」ということに尽きます。

 

「地震がいつ起きるか」ということを予測するのは非常に難しいのです。それはすでに地殻の中にひずみがあって「明日にでも崩れるかも知れない」という状態でも、それから100年間は崩壊しないということがあるからです。人間にとっては100年はいかにも長いのですが、地球にとっては一瞬だからです。

 

しかし、どの地域でどのぐらいの地震が起こるか、特に最大の地震がどのぐらいかは、「地震がおこる時期」に比べるとかなり容易なので、精度も高いのが普通です。そこで「地震がいつ起こるかの予知は信じないで、自分の住んでいるところが、最悪の時にどのぐらい揺れるか」を参考にすると、家族を守ることができる可能性が出てきます。

 

まず、第一にネットなどで住んでいる市町村のホームページから、「最大震度のマップ」を探します。かなり前ですが、私は神奈川と名古屋を調べましたが、それほど苦労せずにマップを発見することができました。

 

私の場合、神奈川に住んでいた子供の家の最大の震度が4.5、名古屋の震度が5.5であったと記憶しています。マップはかなり詳しく、名古屋で言えば、「区」単位ではなく、もっと細かく公開されていますので、自分の家がどのぐらい揺れるか、また自分の家から逃げるときにどちらが揺れないのかなど詳しく判ります。

 

その次に、自分が住んでいる住宅の耐震性を調べ、もし最大震度より小さかったら即刻、引っ越しをします。なにしろ家がつぶれてはもともこもないからです。自宅なら補強するか、立て直すか言うことになりますが、なんと言っても「命あっての物種」ですから、生活の中では最優先で出費することでしょう。

 

幸運にも住宅の耐震性が予想される最大震度より強いなら、今度は家具等です.地震の揺れと普通の家の中のようすは、ネットなどで調べられますから、それを見て「震度5なら、なにが危ない」ということが判ります.

 

普通の場合、タンスや本棚が倒れる、タンスなどの上に置いてあるテレビ、食器棚の上の電子レンジなどが特に危険なようです.いずれにしても、最大震度にあわせて「平面化(縦に置かずに横に置く)」と「家具や不要不急のものを捨てる」ということで家の中をすっきりします。

 

アメリカやヨーロッパに行くと、日本の家庭と違ってゴタゴタとおいていないのに気がつきます.これは「一つのことをしてから次のことをする」という欧米人と、平行して複数のことをする日本人の違いもありますが、この際、「家の中を欧米化して、要らないものをおかない」のも大切です.特に電子レンジは重たいので、要注意で、地震の最初の一撃で電子レンジが脚に落ちてきただけで、ほぼ助からないでしょう.

 

これだけの準備をすると、「安全になった」という実感を得ることができます.家は傾くかも知れないけれど倒れはしない、家具は倒れてこない、そして家具や机の上からものも落ちてこないということですから、後は寝るときに頭の方に落下するものがないように注意するぐらいになります.

 

寝るときのパジャマも、家専用ではなく、少しの外出をしてもおかしくないようなものを選ぶとか、冬のパジャマはいざというときには1日ぐらい防寒にもなるようなものが良いですね.私はやや厚手のパジャマを着て、布団を軽くするようにしています。これは防災という面もありますが、冬の寒いときなど布団を出たときの温度のショックを和らげるにも役立ちます.

 

そして、最後に玄関先に、ペットボトル、非常用の治療薬などを準備しておくこと、さらに家の中から鍵がないとあけられない特殊な防御をしているご家庭は、鍵が無くてもすぐドアーが開くように工夫をすることも大切です。

 

まとめますと、1)最大震度を想定する、2)家が倒れない、3)ものの下敷きにならない、4)重たい物でショックを受けない、5)いつでも飛び出せる服装、6)玄関先にはすぐ手に持てるもの、とそろいますから完璧です.

 

なにしろ、阪神淡路大震災も東北大震災も予知できなかった地震学者(東大地震閥と言った方がよいですが)のいい加減な地震の予知におびえるより、「日本に住んでいれば地震は仕方が無い」と覚悟を決めて、地震が来ても大丈夫なように準備をしておく方が気が楽です.

 

また、「つなみ」についてはまた別の機会に書きます.

「takeda_20120201no.407-(10:17).mp3」をダウンロード

 

 

 

(平成2421()