2011年暮れから新年にかけて福島を中心として比較的広い範囲(おおよそ関東)にわたってセシウムの増加が見られました。数値はこのブログの下に示しましたが、これがどの程度、危険なのかについて、昨夜から少し検討をしています。

 

結論としては、「普通の生活をしていても大丈夫だが、マスクをかけた方が安全」というもので、期間は「ここ数日」と思われます。また、原因は「福島原発かまたは二次飛散」と考えられます。

 

もっとも大きな問題は、これほど急激に増えているのに、政府も報道もなにも言わないことです。簡単でも良いから、たとえば「セシウムの濃度があがっているが、この原因は***と考えられ、生活は***に注意すれば大丈夫」ぐらいは説明して欲しいものです。何のための報道でしょうか?

 

・・・・・・データと簡単な説明・・・・・・・・・

 

概要はそんなものなのですが、具体的に検討してみます。まず、新しいデータを示します。このデータは従来から福島県が文科省に報告し、文科省で整理して発表していたものと考えていますので、福島県と言ってもよいし文科省と言ってもよいと思います。

 

つまらないことですが、今までの経緯を見ると、福島の担当者と文科省の間では必ずしもデータのやりとりでうまくいっていなかったようです。ときどき、福島のデータが届いていないということが文科省に乗っていたり、文科省の計算間違いを福島県が指摘したりしているからです。

 

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これがその表ですが、10月、11月とこの「定時降下物」は、福島はほとんど「検出せず・・・2ぐらい以下」で、ときどき5から20ぐらいの値(すべて1日で1平方キロメートルあたりメガベクレル、これからは単にメガと言います。)がでています。毎日の報告を一応、私の調べられる範囲で全部調べてみました。それから言うと、極端に高い値が暮れから正月にかけて出ています。

 

また、法律ではすべてを足すことになっていますが、ここでは数値を説明するのでセシウム137で話をします。

 

一度だけ、7月に数100メガというデータがありますが、一日だけであること、そのデータは最初は数10メガで報告されていたのですが、「間違っていた」と文科省が訂正した曰く付きのものです(最終的には700メガ)。

 

また、月平均での1日の降下量は4月の高いときが3000メガ、7月は150メガですから、暮れから正月にかけて一気に7月まで戻ったということになります。

 

また土壌汚染が危険になるのはアルファ線がでていないものについての核種の合計で1平方メートルあたり4万ベクレルですから、1月2日の状態が80日になると危険になるというレベルであることが判ります。

 

・・・・・・・・・対応・・・・・・・・・

 

1月5日のデータが少し下がりましたので、今後の状態によりますが、

 

1) 生活に注意が必要ですが、まずはここ1週間

 

2) このまま減ってこれば、普段の生活に戻って良い

 

3) 逃げる必要はない

 

4) 学校は少し開校を遅らすか、あるいは良く測定して子供を守る

 

5) 学校が開校したら、仕方が無いので子供に2,3日は注意させる

 

6) 食材や水に行くかどうかは今後のこと

 

ということです。また読むのに困難な方もおられますので、音声もつけました。

 

「takeda_20120107no.396-(9:27).mp3」をダウンロード

 

 

(平成2417日)