11月29日、午前8時、朝食を食べて椅子から立ち上がろうとしたら、突然、腰部に激痛を感じ、そのまま床に倒れ込んだ。ぎっくり腰らしい。20年前のことを思い出した。
這うようして外出の準備をして、20年前に病院からいただいたコルセットが偶然に見つかり、新幹線にのった。新大阪についてホームに降りると歩くことができない。5分ほど冷や汗をかいてうずくまり、ようやく歩くことができた。
その日、用事が2つあったが、先方のご配慮でなんとかこなし、夕刻には家路につくことができた。今日は大学だったが、また大学の方が学内の移動にも車を使ってくれてなんとか任務を果たした。
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小さい頃、とりわけ体が弱かった自分だが、25歳と42歳の厄年をキッカケに少しずつ元気になり、今では人並みの体になった私にとって見れば病気とのつきあいは生涯になった。
腰痛の原因は、疲労、ストレスなどだという。まあ、普通に考えれば「肉体的な疲労とストレスが重なった」というところだろう。それに国や東電、東大教授をかなり批判したので、彼らの恨みもあるだろう。
でも、腰痛になって良かった。もし腰痛にならなければ、まだ疲労に気がつかずに突っ走り、ガクッと来るはずだ。人間、もっとも反省するのが急病だ。そのほとんどが自分に責任があるのに、決定的なダメージが起こる前に助けてくれる。腰痛に感謝。一病息災とはよく言ったものだ。
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ところで、大阪で最初の用務先に行ったら、「良く来られましたね。大阪まで来られるのが、不安ではありませんでしたか?」と驚かれた。名古屋を出るときに「大阪で降りて、歩けなかったら引っ返す」と言ってきた。腰痛は安静が第一であるが、もともとは「登校拒否」と同じで、私の体の心底に「ああ、疲れた、もうイヤだ」という思いがあり、登校拒否の子供が腹痛を感じるのと同じだろう。私はまだ訴えることもできるし、合理的な説明もできる。登校拒否の子供は可哀想に。
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私の日頃のモットー、「健康より病気が幸せである」、「車に乗ったら酔うのを心配するのではなく、酔ったら吐く」というのを実践した2日だったが、また私の心に強い魂がよみがえれば腰痛は消えていくはずだ。
でも、睡眠を十分にとり、お酒だけはしばし控えようとしている。明日は痛みが和らいでいるように・・・お休みなさい・・・
(平成23年11月30日)