横浜市でマイクロスポット(小さいホットスポット)について市民から情報提供があり、市が測定したところ、横浜市の普通の場所は0.1マイクロシーベルト(毎時)ぐらい(横浜市は0.03と言っている)しかないのに、0.91もあるところが発見されました。市の発表の30倍です。L字側溝と雨樋などの組み合わせのあるところでした。

 

 

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子供などはよく道を歩くときに側溝に近づいたりします。0.91というと年間8ミリシーベルトにもなります(このような時に「いつも側溝にいるわけでもないので問題ない」ということで8760時間を乗じない自治体がほとんどですが、それは間違っています。もし側溝だけの時間で考えるなら、その子供の全時間の計算と食材からの内部被曝も計算しなければなりません。それをしないのなら8760時間で計算するのがこのような場合の計算の仕方です。)

 

この表では何を撤去したのか不明ですが、撤去後は減少しています。またキログラムあたり4万を超えるベクレルもかなりの放射性物質がそこにあることを示しています。

 

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ある地域の線量が**マイクロあるというデータも大切ですが、公園の真ん中だけ測るなどということはできるだけ止めて、マイクロスポットを積極的に測り、そこの汚染をのぞき、マップを作り、できるだけ被曝量を減らすようにしなければなリません。

 

その意味で横浜市は被曝の回避に積極的ではないと言われています。先日このブログにとりあげた横浜市が発行したパンフレットには、「外部被曝は心配ない」と書かれています。

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原子力や放射線のことを市長がご存じないとはいえ、責任者が間違ったことを言うと子供が被曝してとりかえしがつきません。補償してすむ問題ではなく、その子の一生を左右します。

「市長を信用する」というのは「市長の言うことをそのまま信用しても大丈夫」ということであり、この文章は責任重大で取り返しのつかないミスです。市長は30分の1だけ言ったのですから、危険を隠す重大なことになります。

横浜では市民の方の努力で重い腰をあげてこのような作業が始まったものと思います。4月の時に海のところで地上のかなり高いところで測っていて「断固変えない」と頑張っていた頃の横浜市から見るとこの努力は評価できます。他の市もこのように市の子供たちの被曝を減らそうという意志を持って貰いたいと思います。

 

(平成23917日)