政府からお金を貰いたいからかどうかわからないのですが、原発事故以来、「変な大人」が増えています。特に、放射線の被曝では、私が日本の法律で決まっている通りに「1年1ミリが限界」というと、「武田は被曝を心配させて、かえって健康を害している」ということを言う人がいます。

 

今までの環境議論・・・農薬、食品添加物、ダイオキシン、チクロ・・・などの時にはまったく無かった新しい議論です。農薬でもチクロでも心配されたのはガンですから、

 

「発がん物質が食品に入っているかどうか心配したら、ガンになる」という意見もあり得たのですが、相手が弱い食品会社でしたから、そんな意見はでませんでした。でも、今度は相手が電力という最強の会社なので、強いものの味方の意見も出てきています。

 

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被曝の不安から逃れるもっとも良い政策はなんでしょうか?

 

私は「原発事故が起こったから急に基準を変えるのではなく、これまでずっと続けてきた基準を守ることが安心を呼ぶ」と考えています。

 

それは「1年1ミリ」です。そして、それができなかったら「1年5ミリ」で、それなら福島の人も十分に大丈夫です。あまりに高いところは移住し、福島市、郡山市などは除染を進めれば、十分に可能です。

 

つまり、「今までと同じですから、安心です」と言えば、今までも放射線のことを考えずに生活し、海外旅行していたのですから、それでまったく不安は無いのです。

 

ところが、ひどく放射線が高くても避難せず(ソ連でも1年5ミリ以上は強制移住)、除染せず、ただ「我慢せよ」と言っている方が不安を煽っていると思います。

 

また、給食や牛乳の不安は「1年1ミリの基準が守られているか、ベクレルを表示する」ということだけで解決するのに、ベクレルを測らずに「安全です」と言っても相手が神様でもなければ不安を呼ぶに決まっています。(音声付き)

 

「takeda_20110820no.90-(3:36).mp3」をダウンロード

 

(平成23820日)