牛肉の汚染が問題になっています。

 

くれぐれも「暫定基準値内だから大丈夫」という言葉にごまかされないでください。

 

今の食品の汚染に関する暫定基準は、117ミリシーベルトから22ミリシーベルトの被曝を基準にしていますから、子供はもちろん、大人でダメです。

 

簡単に言うと、原子炉で働いている作業員が白血病になったとき、その白血病が「原子炉で働いて被曝したのが原因」という認定を労働災害で受けるのが5ミリシーベルトの被曝です。

 

だから、20ミリシーベルトでも大丈夫ということが、100年後に学問的に正しいとわかっても、今までの私たちの放射線防護の常識とあまりにかけ離れています。

 

また、年間20ミリシーベルトというのは、1年間に胸のレントゲンが400回ですから、これもとうてい、子供にさせても安心できる量ではありません。

 

食材を求める人は大変ですが、当面は国内産の牛肉はダメです。オーストラリアは放射線に対しても厳しいので、オーストラリア産でしばらくは回避しておきたいと思います。

 

外部、ホコリ、雨、風などでの被曝が終わらず、まだ福島原発からも毎日250億ベクレル程度の放射性物質が出てきますので、牛肉のように何とか被曝を避けられるものは、日本製を止めましょう。

 

農家の人も「消費者に安全な食材を提供したい」という意志は固く、政府や中間業者がいい加減なのです。

 

(平成23728日 午後10時 執筆)