アメリカの電力生産総量は8億キロワット、日本は1億8000万キロワットである。

アメリカの人口は3億人、日本は1億2千万人だから、アメリカ人は一人当たりの電気の使用量は2.6キロワット、それに対して日本人は1.5キロワットである。

日本人一人当たりの電気の使用量は、アメリカ人の1.8分の1だ。なぜ、こんな貧弱なことで、なぜ日本人は我慢しているのだろうか?

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もちろん、「電気を使ったら幸福になる」と言っているのではない.

電気を節約したい人も、明るいところで陽気に人生を送りたい人もいるし、給料の範囲で電気を大いに使った人生が良いと思っている人もいるだろう.

人生の過ごし方、その人の幸福というのは、万人が同一ではない。そして「電気を使うこと」は「悪いこと」でもない。

電気を使わなければ、お金が余るから、その人はお酒を飲むかも知れないし、美味しいレストランに行くかもしれない。

電気、お酒、レストラン・・・それがその人の給料の使い方として正しいかを決めるのはあまりにも傲慢だ。

「電気はエネルギーを使うから」というのも間違いだ。お酒もレストランもふんだんに電気を使っている.

だから、国民に電気を供給できるということは、国民側から言えば、それだけ人生の選択の幅が増えるのだから、良いことである.

それなのになぜ、日本人はアメリカ人の2分の1ほどの電気しか使えないのか?それをさらに15%も削減する必要はなぜあるのか??

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日本のエリートの中には「白人崇拝、日本人蔑視」が染みついている人がいる.それが個人の生活だけに及ぶなら良いが、「アメリカ人は高等民族だから2.6キロワットでもよいが、日本人は劣等民族だから1.5キロワットでも多すぎる」ということを日本人全部に強制する傾向がある。

温暖化騒動の時もそうだった。アメリカ人が日本人よりCO22倍も出しているのに、「アメリカ人は良いけれど、日本人はアメリカ人の犠牲になるべきだ」という識者が多くて、手を焼いた。

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日本文化は世界に誇るものだし、20世紀の前半、少し海外に軍隊を派遣したことはあるが、アメリカほど長期間、大規模に他国を軍で抑えるようなことはしていない。

2000年に歴史、伝染病の少なかった日本社会、ほとんどの民衆が平等で階級制が発達しなかった日本・・・そんな面から考えても日本人がアメリカ人に劣ることはない。

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もともと日本の電気代はアメリカの3倍と言われる.

もともと日本人はアメリカ人の1.8分の1しか電気を使っていない。

電気が足りなくなったとしたら、東電のミスである.

それなのに[電気を15%削減できなかったら罰則]というのは、政府が溢れるほどのお金を東電からもらっているからだ。

しかも、東電の電気生産能力はたっぷりあるのに、放漫経営で電気をだせないに過ぎない.

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私たちの電気代から、政治資金、マスコミ対策資金、御用学者研究費をだし、社会をコントロールすることに私たちは寛容であってはならない。

絶対に節電に協力してはいけない。また電力は増長する.

(平成2378日 午後3時 執筆)