複数の方、及びやや公的なところから、名古屋の栄のテレビ塔の付近で1時間に0.15マイクロシーベルの値を観測したというデータがありました。

東京でも葛飾区等を別にしたら、1時間に0.11マイクロシーベル等を超える値はそれほど多くないので、名古屋でこのような数値が観測されたことは注目しなければいけません。

原因としては7つほど考えられます。

1)   福島原発からの放射性物質が日本全土におよぶ大きな風の流れで直接、名古屋の栄まで来た、

2)   福島原発で漏れた放射性物質が、いったん関東の表土に降り、それが二次的に風で愛知県まで飛んできた、

3)   福島の瓦れきやホウレンソウ等を愛知県に人間(自治体や生協)が運んできて、そこに含まれていた放射性物質が人口の密集した栄に集まった、

4)   どの靴の裏についた放射性物質が徐々に移動して、栄のような人口が密集するところで出てきた、

5)   浜岡原発で小さな事故が起こっていたが、実はその時に放射線が漏れていて、それが静岡のお茶や名古屋の栄の放射線として出ていた、

6)   敦賀の原発等から漏れた放射性物質が風に乗って名古屋まで来た(実は原発で少しずつ放射性物質の漏えいがあったが、情報が隠匿されていたという形跡もある)、

普通に考えると、上の1)から4)が原因と考えられるが、何しろ日本の電力会社の隠匿体質は相当なものなので、浜岡や敦賀の原発から本当は放射性物質が漏れていたとも考えられる。

何しろ今まで名古屋の放射線量は一つの場所だけで測定して居たので、これからはきめ細かく慎重に測定を続けて、その原因をはっきりさせなければならないだろう。

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このブログで指摘しているように、今回の福島原発の漏えいは通常の原発事故のように数億ベクレルではなく、80京ベクレルを超えるものなので、日本全土に広がる可能性がある。

その点では「瓦れきを移動したり、放射性物質を含むほうれん草を販売した人」は、長期的には大きな犯罪にあたる行為とも考えられる。

たびたび警告しているが、11ミリシーベルトを超える被爆をする可能性のある人に「健康に影響がありません」と言ったり、放射性物質が含まれるものを移動したりする人は、将来のことを十分に考え、「自分が責任を取れる範囲」も考えて行動をお願いしたい。

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いずれにしてもこの世の中には悪い人がいて、せっかく法律で放射線に対する防御基準を決めているにもかかわらず、この非常時に、次から次と放射性物質を拡散し続けているので、一方ではわたくしたちはそれに対して防御をしていかなければいけない。

私は10年程前に「リサイクル汚染列島」という本を書いた。

リサイクルが始まるまで、私たちは廃棄物貯蔵所から毒物が流れて困っていた。

その廃棄物を、「リサイクルは良いことだ」ということで、毒物を除去せずにリサイクルする例が増え、それによって水銀や鉛などで日本国土が汚染されてきた。

それを事実と論理で指摘したのが、青春出版からの「リサイクル汚染列島」だった。

わたくしは、現在のごみの減量よりも、将来わたくしたちの子供が水銀や鉛で汚染された列島に住むということに心配をしたからだ。

今回も瓦礫をリサイクルをするとか、福島を助けるということで、放射性物質を除去せずに全国にばらまいている。

わたくしは、むしろ集中的に処理するべきものであり、日本列島全体に放射性物質は拡散させると、将来、子供たちが苦しむことになると思う.

その一つが名古屋・栄の0.15マイクロだろう。

(平成23623日 午前8時 執筆)