今朝、テレビ朝日の「やじうまテレビ」に出演した時に、柏市のお母さんが放射線を測定しながら、子供を守っている映像を拝見しました。

同じ場所にお住みでも、注意することによって10倍も違います。

このぐらい注意しておられたら大丈夫と少し気持ちが楽になってホテルに帰って、メールを読んでいましたら、読者の方から杉並の測定値が送られて来ました。

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この記録は外ですが、外(空間)は0.1マイクロ(毎時)で、おおよそ1年1ミリシーベルトを下回るぐらいです。安心です。

これに対して、ビルの屋上は6マイクロ(毎時、これは1年に53ミリにあたる)もあったようです。健康に注意するという条件での上限が1時間0.6マイクロですから、その10倍もあります。

お子さんをビルの屋上など、3月に降ってきたままになっているようなところは避けましょう。

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困ったことですが、理屈通りではあります。

3月に福島原発から漏れた放射性物質は60京ベクレルです。この量は福島原発がもともと持っている放射性物質の量から言えば1000分の1ですが、柏崎刈葉原発事故で漏洩した量の20億倍です.

仮に60京ベクレルが、日本人一人あたりに均等に降ったとすると、一人あたり約50億ベクレルになります。

もちろん、福島県を中心にしていますし、海にも出ていますので、東京の一部も含めて人口が4000万人、陸に降ったのが20%とすると、一人あたり30億ベクレルとなります。

だいたい同じ数字で、数10億ベクレルが私たち一人一人に割り当てられたようなものです。

一人一人の頭の上に降って来る訳ではありませんが、活動する範囲にこの程度の放射性物質があることを示しています.それが「土、家の中、庭、学校、公共施設、デパート、スーパー、車の上、ホウレンソウ、お茶、ウシ・・・など」の上に降り注いだのです.

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日本人一人あたりの面積は3000平方メートルですから、1平方メートルあたり、100万ベクレルになります。

一方、法律では1平方メートルあたり40万ベクレルを越えたら「柵をしたりして立ち入りを制限する」必要が生じます。

つまり、残念ながら「宮城から東京までの地域で汚染されているところ」は、「すべて制限地域」とも言えるのです。

また野菜の基準値が300ベクレル程度、水が本来は10ベクレルぐらいですから、このような基準値に対して、環境の放射性物質の量が多いことも判ります。

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少し計算したのは、

1)   杉並でも屋上などで高い線量が出てもおかしくはない、

2)   お母さんが線量計で子供を守るのは大切、

3)   このブログで「やや慎重」な行動と考え方を推奨していること、

4)   政府やNHKが「健康に影響が無い」と言ったのは全体の状態から見ると間違い、

というのを確認するためです。

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東京、千葉、埼玉、神奈川、栃木、宮城などでこれまで注意してきたお母さんは、回りから「神経質すぎる」と言われたと思いますが、それは正解だったこと、子供はえてして隅やヤブに入りやすいので、注意することが大切、であることが判ります。

(平成23530日 午前10時 執筆)